さんぞく放浪記

さんぞく放浪記

旅行好きが好き勝手するブログです。

そばとうどん、時々飛行機 後編

 

前編はこちらになります。

 

今回は長めなので気長に読んでください。

sanzoku-man.hatenablog.com

 

今回は出雲市から高松を目指します。

 

 

Superなやくもに逢いに行く

おはようございます。前日に比べて遅めにスタート。

ひとまず米子を目指すのでやくもに乗ります。

それにしても朝から緑色のやくもに乗れて幸先いいですね。ただ、乗ってしまえば色なんてどれも同じですが。。。

この列車に乗って先日スーパーまつかぜで辿った道を戻ります。

出雲市を出て最初の停車駅、宍道には木次方面へ向かうキハ120が待機。木次線は常に廃線の噂が絶えない路線ですから、いつかは芸備線と合わせて乗りに行きたいです。

安来で出雲市へ向かうサンライズ出雲と離合。サンライズには乗ったことがあるのですが、ノビノビしか乗ったことがないのでいい加減個室に乗りたいですな。

山陰本線伯備線が別れる伯耆大山伯耆大山で下車し、突然のお散歩。緑色のやくもとお別れです。

スーツケース持ちながら適当にトコトコ歩き日野川の土手に到着。なんか土手ばっかりいってますね。

ここで狙うはスーパーやくも色を纏った381系です。

やくも5号

図鑑とビデオで何回も見たことのある奇抜な色のやくもをようやく見ることができました。どうやら4月にはこの色は引退してしまうらしいので慌てて撮りに。個人的には緑色のやくもと編成がごちゃ混ぜになっているイメージがあります。

肝心な大山に雲がかかり残念。手前にかかるよりかはマシか

キロ47 あめつち

ちなみに、Sやくも色が通過する前に観光列車「あめつち」と大山をやってみましたが当然、逆行で...

撮るよりも乗らせろ

そのまま歩いていたらバスに行かれたりとタイミングが合わなかったので伯耆大山のお隣の駅、東山公園から電車で米子まで戻りました。

やくもの主戦場、伯備線

ではでは、米子から再びやくもの旅を。

その前に先ほどできなかったので軽く車内観察。

やくも用の381系はJR東日本185系と同世代ですがリニューアルが施され古臭さはあまりないように見えます。座席だって簡易ではないリクライニングですし。「ゆったりやくも」の名に恥じない居住空間。あっちはリニューアルしてもゆっくりしずらい...

ぱっと見どこでもありそうな特急の車内ですが、リニューアルしてもなお、ごまかせない381系の特徴は車内のいたるところで見られます。

たとえば、私が取った座席は車両中心に近いのも関わらず、一人掛けシートです。これは381系が高速でカーブを抜ける車体傾斜を存分に発揮するために通常は屋根についている空調を低重心を狙って床下に置いたためにできたしまった空調用のダクトが起因しています。

また、トイレに行くと怪しげな紙袋が常備されています。思いっきり書かれているようにゲロ袋エチケット袋になります。これもまたこの車両の車体傾斜が関係しています。現代の振り子制御はデータに基づいてカーブに入る前に予め車体を傾ける「制御式自然振り子制御」を用いていますが、381系はカーブに入った時の遠心力で車体を傾ける「自然振り子制御」となっています。この「自然振り子制御」はヌメ~とした挙動で車体を傾けることがあり人によっては、乗り物酔いを超え船酔いを誘発するみたいです。これは381系最大の特徴であり、最大の問題です。

そんな快適なのか不快なのかよくわからない381系やくもは伯耆大山から山陰本線を離れ、伯備線へ。

伯備線に入ると進行方向左側には雪を被った大山がどっしりと構えています。Sやくも撮った時もこれくらい抜けろよ

高さは1709m。伯耆富士と言われるほどですから台形の山体がとても美しいですね。

有名撮影地がある根雨伯備線は単線ゆえ行き違いのために停車することがあります。この先の有名撮影地「ネウクロ」にカーブに柵が付くとかなんとか。381の寿命的に色々手遅れでは...

この辺から車窓に先の線路が見えるほどカーブがきつくなりはじめました。381系の本領発揮といえる区間へ入ってゆきます。

分岐している線路はは見えませんが備中神代からは芸備線が出ています。しかし、後述する新見が列車としての起点ですので接続駅の感じは薄め。

伯備線の中心的なターミナル、新見。ここから姫新線と先ほどの備中神代から分岐する芸備線がでています。お手元に時刻表あるなら見てほしいのですが、ここで米子方面と岡山方面で系統分離がなされています。やくものように伯備線を走破するのは朝の一本だけ?

伯備線には石灰を扱う工場が立ち並び、時折白い山肌や敷地を眺めることができます。今でこそ廃止されましたが、姫路方面へと石灰専用列車が仕立てられSLの最大勢力D51が3重連で先頭に立っていました。

見どころは石灰だけでなく山がちの路線ですので「絹掛の滝」という滝まで見ることができました。なーんか水量が少ないような...
遠くから見たので少なそうに見えたのでしょう。うん。。。

山がちな景色も一変、開けたと思ったら伯備線の旅も終わり。倉敷です。ここから山陽本線に乗り入れ岡山であとわずか。

岡山には定刻通り。船酔いもとい乗り物酔いは一切ありませんでした。コンセントないこと以外は大きなマイナスポイントはありませんでした。(個人的感想)

伯備線の感想としては山陰連絡に特化した路線で、山中をぐねぐね曲がりながら突き進む雰囲気は秋田新幹線を思い出させる感じです。ただ、150キロにも満たない路線にも関わらず姫新線芸備線吉備線など接続している路線が多いと感じました。

さて、乗り換えてうどんの国、香川へ。

快速列車、海を渡る

なんか乗れそうだったので2分で乗り換えを済ませ、瀬戸大橋線マリンライナー43号で岡山を離れます。

列車は岡山から南に進み、茶屋町を過ぎてこれまで走ってきた宇野線とお別れ。瀬戸大橋線宇野線茶屋町~宇多津の本四備讃線が合わさった愛称で、元々四国に行くためのメインルートは離れていった宇野線の方で、この先の宇野から高松へ宇高連絡船が出ていました。

宇野線を離れると大島児島へ。分かりづらいですが児島はジーンズの街でエレベーターにはジーンズのラッピングが施されています。

児島を出ると、JR四国管内へ足を踏み入れいよいよ本州から離れます。

短めのトンネルを出るとそこはもう海の上、瀬戸大橋突入です。

眼下には海が広がり、船が数珠つなぎで航行。停車駅はありませんが小さな島に瀬戸大橋の支柱があるため島を通って四国へ向かう姿は渡り鳥のようです。車窓に島の街並みが映るのは新鮮。

本州から3島に向かう際、津軽海峡関門海峡も列車はトンネルを通り海を渡るのでこうして上から海を渡るのはここだけでしょうか。

坂出のコンビナートが見えてくるとついに四国上陸*1。と同時に線路は東に向かい、高速道路のジャンクションのような構造をしているデルタ線を経て坂出に。

岡山を出て53分で高松に到着。マリンライナー早いっすね。

高松に着いたら何をするか?うどん!!

さっさと荷物をホテルにぶん投げてうどん屋探しです。ちなみに、夜に空いてるうどん屋は思ったほど多くありません。大抵は朝から昼でした。

そういうわけで初日のうどんはチェーン店系の「めりけんや」。

スタイルは丸亀とかはなまるみたいな感じでした。気になる人は東京にもお店があるので是非。

夜の高松の街を徘徊した後は休みたかったのでホテルに戻りました。

四国のインターアーバン ことでん

おはようございます。なんやかんや帰る日になりました。

始まりはやはりうどん。モーニングうどんです。

駅前の「手打ちうどん 味庄」というお店でいただきました。つゆは自分でかけるスタイル。麺は手切のもちもち寄りでした。

朝からやっているお店なのでどこかへ出発する前にはいいかもしれません。

この日はことでんで、通称「こんぴんらさん」金刀比羅宮を目指します。

その前に車両観察を。

まず最初に来たのは元京急700形の1200形。後ろには元京王の5000系を携えています。前者は京急で初めての4扉車として普通運用に特化したものの、性能と編成特性に悩まされて追い出された車両です。追い出された理由はどうも琴電に合致し、主力として「四国初の4扉車」という名誉をぶら下げ元気に走っています。後者は地方私鉄ではお馴染みの京王5000系です。台車は京急1000のものに振替えています。すでに車齢50年越えのベテランですが、行先表示器がフルカラーになってるものもいるとか...?

お次は琴平線の顔とも言える1080形。京急の顔、初代1000形ですが初期ロットに当たる車両のため64~65年前の電車となります。すでに本家ではコイツを追いやった京急1500形の一部が解体屋送りになっているので生命力が恐ろしいです。

こちらは長尾線用の1300形。1080形と同じ元京急1000形ですが、ロットが比較的新しく(1974~1978)台車などが異なるため別形式になります。簡単にいうと2代目京急1000のアルミ車とステンレス車の関係みたいなものでしょうか。ちなみにこの系列が琴電最新だそうです。気が狂う!

古参である1070形に遭遇。元京急600形という特急形でしたが低性能が祟り、京急を追い出された上で様々な改造が施され御年67歳。日本最古のカルダン駆動車として長寿命を誇り、都営10-300 4回分の車齢です。置き換えの中心にいた1000形が置き換えられて、同じことでんに来ているレベルで古いので再来年度導入される新車に置き換えられることでしょう。というかラッシュくらいしか動かないし…

続けてやってきたのは珍車、600形です。元々名古屋市営地下鉄で走ってきた車両を無理くり改造(先頭車化改造・第三軌条から架空集電に変更した上で600V⇒1500Vに対応・拾ってきたクーラーで冷房化・琴電のホームに合わせて台車の嵩上げと志度線の車両以外にステップ装着など)して走らせています。16mない小型車ですが、ことでん全線に仲間がいます。ただ、黄色を纏う琴平線仕様はラッシュ以外は走らないことと、小型であることを理由に新車に置き換えられてしまうかもしれません。

と、まぁ…古くてキャラの濃い車両ばかりで胸焼けしそうな朝ですが、撮影地から琴平線の始点である高松築港からお世話になります。

その前に、これから乗ることでんについて少し紹介。

ことでん、正式名称は高松琴平電気鉄道琴平線長尾線志度線の3つの路線とバス路線などを持つ高松のボス的存在で、地方私鉄としては珍しい1435mmの標準軌を採用しています。高松を牛耳る力を持っていることでんですが、後述する瓦町開発の要であった「コトデンそごう」の開発がバブルを逃し、1997年になんとか開業するものの、そごう自体2000年に吹き飛ぶという大惨事。1年後に「コトデンそごう」も閉店し莫大な借金が降ってきた琴電自体も巻き込まれる形で吹き飛びました。高松近郊のインフラを握る琴電でしたが、救い手のなく「電車は要るが『琴電』は要らない」という痛烈な批判的が浴びさせられたようです。というのも車両は古く、接客態度が最悪だったことがこのような批判につながったと...

このあと経営陣の総とっかえで再生。ひらがな表記の「ことでん」とし、Suica誕生から4年で交通系ICカードに目をつけ、商店街などで利用可能なIruCa投入したりと旧琴電のイメージ払拭へ奔走しています。長年問題となり、現在も解決していない車両の老朽化問題には2025年度に投入される新車で解決しそうです。

高架化や新車投入が予定されイケイケドンドンなことでんですが、最近、踏切が誤作動したり、線路状態を見ているとあまりお金がないのだな...と...

話を戻し、高松築港から琴平線の終点である電鉄琴平を目指します。

高松築港から出る電車の数が地方私鉄としては破格で朝は一時間に9本、日中でも6本以上を維持するという凄まじさ。
ですから、長尾線が分岐する瓦町や一宮までは時間を気にせず電車に乗れます。

だから先程バカスカ電車を撮っていた訳です。

高松築港は駅...なんですが、何とお濠にホームがあって石垣も目の前です。なんか鯛みたいの泳いでたなぁ
ホームで釣りやったら怒られるんかな

どうやら海から海水を引いているみたいですね。この裏は海ですし。

高松城または玉藻城は海水を引いた海城としては有名かつ最初で最大みたいですね。普通、お濠の水は川から引いて鯉が泳いでいるイメージがあります。

お濠のホームから琴平まで黄色カラーを纏った元京急1000形の1080形に案内をしてもらいます。

高松築港を出ると道路をわたり片原町へ。ここはアーケードをぶち抜いて駅に到着します。郵便局にお土産送りに行った際に少しだけ歩きましたが、このエリアは高松駅周辺よりも栄えています。さすが繫華街。

続けて琴電のターミナル、瓦町。先述したように元そごうの商業施設が上にあるので地下駅のような風貌。ここで長尾線志度線は乗り換え。

高架を抜けると琴平線の工場がある仏生山に。こことお隣の一宮までは多数の列車が設定されています。

岡本から直線が多くなりますが、あまり路盤が良くないのかよく揺れます。ことでんというとケツが浮くほどの「揺れ」も名物みたいですね。ご意見書にも危ないと書かれる始末(ことでん側は問題なしと回答)。個人的にはそこまでひどくは感じませんでした。一応、台車直下でしたが、連結面側でなかったことも関係しそうです。今回の旅行は揺れる列車ばっかりだな...

派手に揺られ続けると土讃線の線路が近づいてきて終点へと滑り込みます。

琴電琴平着。ここから身軽になるためにJRの琴平に歩いていきます。

金刀比羅宮RTA

琴電琴平から一旦、JRの琴平に行きコインロッカーにあらゆる荷物を放り込みます。

さあさあ、ここからは体力勝負。こんぴらさんへ挑みます。

普通に登っても面白くないと思うので本気で挑んだら所要時間はどれくらいなのかな~と思い、できるだけ早く登ってみます。

公式発表だと片道40分だそうで。ですが、それはあくまでゆっくりと登った場合の時間です。上には上があるのでね。

こんぴらさんにはどうもマラソンがあり、あちらは御宮往復だそうです。記録は12~13分と人間離れしています。この記録を打ち破れるなら人外的存在になりそうですね。

ただ、マラソンレギュだと危険そうなのでレギュレーションは独自に決めました。

・表参道に入ったらスタート
・ゴールは御宮
・慣れない道なので走らない
・写真を撮りながら上る(観光とタイムスタンプを兼ねて)
シャトル使用禁止
・デスルーラ禁止

以上のことを守っていきます。

なお、タイムは写真のタイムスタンプを参考にしています。

 

はーい よーいスタート

 

10:44

表参道からスタート

奥に控える785段にも及ぶ石段との戦い

10:47

土産屋が立ち並ぶエリア。いろんなお店で手荷物を預かってくれるみたいですが、多分手ぶらでは帰れません。

この辺で100段通過。

10:49

鳥居をくぐり、ここから階段の角度が本格的につらくなってきます。

10:52

大門通過。光圀公の兄に寄贈された総門から先は「神域」とされています。

10:53

石畳がきれいな桜馬場。両手の樹は桜だそうで、お花見の名所みたいです。流石に春の始まりには咲いていませんが。

11:01

最後の階段群を駆け抜け...

11:02

御本宮到着。785段の石段を登り切り、記録は18分でした。写真とか気にしなかったらもっと早かったかも。

あまりいいとは言えない天気ではありませんが、展望台から望む琴平の街並みは綺麗なもので。左側には讃岐富士の名称を持つ飯野山も見えます。台形の山はなんでも富士山を名乗れる??図らずもこの旅では3つの「富士」*2を見ることができました。

伊豆半島からの``使者``

金刀比羅宮を高速で降りて琴平から高松空港行のリムジンバスに乗れそうな時間でしたが、見送り。再びうどん屋を探します。今回の旅のメインですからね。

いっぱい運動しましたから楽しみ。

昼時なのにすいてるな~とテンションが上がるものの臨時休業...

おぉん…

仕方ないので泣く泣く琴平を後にします。

琴平から121系もとい7200系で高松方面へと。この電車も琴電と戦えるほどの改造歴があったり?

高松に直接戻らず、私と同じように四国へやってきた豪華列車に会いにいきます。

ロイヤルエクスプレス 四国・瀬戸内クルーズトレイン 4日目行程

大雨の中を機関車に牽かれやってきたのは紺碧の車両はザ・ロイヤルエクスプレス(以下ロイヤルエクスプレス)

伊豆急行所属の豪華列車です。

普段は伊豆半島をホームとする豪華列車ですが、期間限定で親会社の東急主催で出張運転をします。
これまで北海道での運転実績はありましたが、今年(2024年)から四国にもやってくることとなりました。

3泊4日の行程で、岡山~松山~今治~高松を巡ります*3。最低価格は2人で96万円というぶっ飛び♨お値段。我々庶民も臓器を売るか消費者金融に駆け込めば可能性がありますね!

車内を覗いてみるとこんな感じ。木材をふんだんに使用し、電車とは思えない内装は賛否両論の評価が飛び交う水戸岡鋭治氏のもの。個人的には今すぐに乗せてもらいたいですが。

電車ということで機関車に頼らず走れるはずが電気を取り込むパンタグラフを外して、機関車に引っ張ってもらっています。

電車で架線電圧も合っているので自走はできますが、運転できる運転手もいなければ保安装置も適合しないので機関車に引っ張ってもらうのが最適解でしょう。

そもそも、予讃線の規模(トンネル等の車両限界)ではパンタグラフをつけたまま走れないのですがね。ということで電化路線完結にも関わらず取り外されています。ということで電車にも関わらず電源車(発電機と積んで電気を発生させる車両)が連結されています。

ここから追いかけて列車の終着点、高松に戻ってきたので野次馬。

ここまで担当していたEF210は切り離され待機中。列車はこの先の高松運転所に入り、次の週の運転に備えます。回送にも関わらず電光掲示板のアニメーションが用意されていました。

先頭部には今回の出張運転のためにわざわざ「SHIKOKU・SETOUCH CRUISE TRAIN」と書き足されています。プレデターってこんな顔だったよな?

回送を充当する先頭の機関車(EF65)がJR西日本、電源車(マニ50)が東急*4、ロイヤルエクスプレスが伊豆急行、ここまで先導してきた機関車(EF210)はJR四国に所属しています。そして、走行するのはJR四国の線路。

つまり、ひとつのクルージングトレインに5つの鉄道会社が関わっています。正直、運行の調整や訓練が大変だったと思います。

15時過ぎに回送列車は高松運転所に向かって発車。高松駅を去っていきました。

私もこれから高松を出ようと思います。

高松空港から日常へ

話が前後しますが、互い違いのホームが特徴的な端岡から再び予讃線に乗り、高松空港へのリムジンバスに乗るために高松へ戻ります。

そして高松駅ターミナルから出ることでんのリムジンバスに飛び乗り。平日なのにかなり混んでる...

栗林公園や県庁前を経由し駅から空港まで45分程度。お値段は高松駅からきっかり1000円。これを早いか遅いか捉えるのは人それぞれだと思うのですが、個人的には遅めかと。一応、高松空港は四国でも上位の空港であるはずですからこのアクセスに貧弱さには少々不満があります。

高松空港にはこれから飛行機に乗る乗客のために血圧を上げるドリンクバーがあります。うどんの国らしいといえばらしいですが、それはやっていたらばの話っすケドね。

行きはANAのスマートU25で鳥取へ降り立ちました。が、帰りは高松からJALスカイメイトを利用して帰ろうと思います。

リムジンバスの混み具合から少々不安でしたが、なんとか席を確保。価格は6300円程(6310円)で、下手な高速バスより安いです。どうもスカイメイト設定に加えて、補助金がかかっているためにこのような価格設定がなされています。鳥取に行く際はANAのスマートU25でしたが、それすらも上回る割引価格でした。

それでいてしっかりと一般のサービスを受けられるのでホント素晴らしい。

どちらも会員になる必要がありますが、いつでも取れるスマートU25、期間限定で強烈な価格設定のスカイメイト、国内二大航空会社は高嶺の花だから乗れないと思っている25歳以下におすすめしたいです。どちらも当日でないと取れないのでギャンブルみたいに脳汁出ますよ。

今回搭乗するのはJAL484便。なーんか遅れいるし。スカイメイトの分際で大口たたきながら乗り込みます。機材はANAと同じB737-800でした。地方はほぼこれみたいです。

結局20分近く遅れて離陸。天候と時間が時間だったので外は見えずそのまま羽田へ。

JALビーフコンソメが飲めるのがうれしいですね。サービスはJALの方が好みかも。

離陸が遅れた分着陸からゲート到着も遅れ、荷物も出てくのも遅かったんで川崎で飯が食えず、泣きながら品川に向かいましたとさ。

おわりに

前編の加減を見誤ったせいで後編がミチミチになってしまいごめんなさい。

出雲そば讃岐うどん出雲大社から金刀比羅宮をめぐる旅、いかがだったでしょうか。

いつも通り電車で多めですが...

山陰はほとんど観光できてませんし、四国も高松と琴平くらいですから、もっと巡ってみたいと思いました。それでも新型車両が投入される直前に381系・ことでんを味わうことができてなによりです。3日目の午後の天気はクソだったけどな!

今回の旅は比較としてANAのスマートU25とJALスカイメイトを飛び乗り体験しました。旅立つ方に中身のないカスみたいな感想が役に立てばと。個人的には安定して取れるANAのスマートU25、期間・路線限定だが激安設定のJALという感じでした。

思い立ったが吉日。おトクな方法で皆様も好きなもの目指して旅をしてみてください。

 

長々とここまで読んでくださりありがとうございました。

*1:実は櫃石島の地点で香川県に入っている

*2:本家富士山・伯耆富士・讃岐富士

*3:行程自体はバスも組み込まれている上に高松からは船で岡山に向かう

*4:実は大井町線所属

そばとうどん、時々飛行機 前編

お久しぶりです。昨年末、文春砲を喰らい裁判のために準備をしていたら年を越してしまいました。
別にブログを飽きてやめたわけではなく、ネタが面白いほどなかったので前回からかなり時間が空いてしまい…

忘れないうちにと早めに書いたんで許してくださいなんでもしますから(なんでもするとは言ってない)

言い訳は置いといて、これまで行くことがなかった山陰・四国を中心に今回は出雲大社金毘羅宮出雲そば讃岐うどんを求めて旅をしました。出発前日に完全な思いつきで行くと決めたのでちょっと計画が狂ったりハードなスケジュールになったりと、図らずもマゾヒストツアーとなってしまったお話です。

計画破綻からはじまる空の旅

始発で上京して、京急に乗り換えて羽田まで。
ここから旅立ちます。

まずはカウンターに殴り込みに行き、まだとれていない安いチケットを取りに行きます。

現在(2024年2月)、お高いイメージのある国内航空業界における二大巨頭のJALANAですが、どうも25歳以下のケツの青いクソガキに優しくしてくれてですね。JALスカイメイトANAはスマートU25という名前で投げ売りされています。

どう投げ売りなのか?というと、出発当日に空いてる席があれば高速バス並の値段で宙を舞うことができます。どちらの会社もおんなじ感じです。気になる方は調べてみてください。当然のことながら満席になれば取ることはできません

ただ、まぁ...性質上当日(オンラインは日付が変わった0:00から)になってみないとチケットが取れるかどうかわからないことと、変更ができない点がネックでしょうか。それでも日本を代表する会社に飛行機にLCC並みの価格で乗れるのは大きな魅力でしょう。

そういうわけで、話題のやくも撮って出雲大社行けたらなーってことでJALスカイメイト指定のある出雲空港を選択することにします。たしか8000円程度だったかと。

初回は年齢確認が必要でカウンターで一度処理してもらわなくてはなりません。これさえクリアできればオンラインで予約できるのですが…

狙うは羽田を9:50に出るJAL279便です。

まぁ2月は観光オフシーズンですし、出雲行ですからね。そんなに人気ないでしょうから当日余裕で取れるでしょ!ガハハ!!

終わりです…

土曜日の午前...舐めてました...

さよなら……

でも、ここで引き下がるわけにはいきません。始発で来てるし。

代案を探すべく頭の中を巡らせます。

石見空港...は遠すぎる。

米子空港...も満席...

考えに考えた結果、JALではなくANAに変更。

そして鳥取空港行の便をスマートU25で羽田9:10発のANA293便をなんとか確保。どうにか飛び立てそうです。
料金は13,000円程。当日フレックスだと倍以上なのでお安い。それでもJALスカイメイトよりは高いですね。

悲観的ですけどそもそもこの旅行には「筋書」なんてありません。
だって前日に思いついただけですし。なーんにも下準備をしてないのである程度覚悟はしていました。

なにはともあれ、計画とは少しずれましたが鳥取を目指します。

初めての山陰

荷物をカウンターにぶん投げて、保安検査もクリアして搭乗口で待機。

そんで搭乗。

今回乗るのはB737-800らしいです。航空機は詳しくはないのですが、汎用性の高い機体みたいです。

ギリギリに滑り込んだため、通路側でしたが乗れるだけマシということで。

でも富士山見れたからヨシ!

羽田から大体1時間20分ほどでコナン一色の鳥取空港、もとい鳥取砂丘コナン空港に到着。

砂場しかないのに治安悪そうっすね

リムジンバスも言わずがなコナン一色。バスジャック起きそう
バスに揺られて20分くらいで鳥取駅へ。

まぁ...その...県庁所在地の割にはその...

規模としては前橋とかと似たような雰囲気。土曜の昼にも関わらずあまり人が...

駅は高架化され立派なのですが自動改札ではないという...
ですが、来年には自動改札化するらしく、今しか見ることはできない光景です。

鳥取市民には失礼ですが特にやることがないのでホームに上がり列車に乗り込みます。

山陰の隠れた主役で出雲の国へ

瀬戸内海に面する山陽エリアだと移動は新幹線や高速バスが主力である一方、山陰エリアだと在来線特急と高速バスになります。

無論、この二つの交通機関はライバル関係ということでやり合うわけです。比較的新しく造られる高速道路に対して当時の建設技術で地形に抗わないように造られていった山陰本線。当然優位なのは高速バスなのですが、JR西日本鳥取・島根からお駄賃をもらって高速化のためにある秘密兵器を山陰エリアに投入しました。

それが今回、出雲市まで連れていってくれるキハ187スーパーまつかぜです。

グネグネした路線に対応するために車体を傾ける振り子装置と高出力エンジンを組み合わせた車両です。先頭車両のデザインはのっぺりしていてやややっつけ感がありますが。。。(垂直すぎて空気抵抗が大きくどうやらトンネル突入時は減速しなくてはならないらしい...?)

車内は西日本の電車特急と似たようなベージュ基調のオーソドックスな造り。2両なので指定と自由席の極めて単純なモノクラス構成になっています。もちろん、グリーン車なんてものはありません。

スーパーまつかぜ5号は11:40に鳥取を発ち、西へ。

先ほど述べたようにこの車両は振り子制御と大出力エンジン(900PS)の組み合わせで山陰本線をかっ飛ばしてゆきます。特に加速力には目を見張るものがあり、電車並みの加速の仕方をします。下手したら電車よりも早い??
駅やカーブなどでの加減速がすばらしいです。

ただ、キハ40の4.5倍のエンジンを積んでいるわけですからハイパワーのあまり室内までエンジン音が響き渡り、線路とエンジンの振動も結構入ってきます。足からはエンジンの振動が伝わり、座席はマッサージチェアの如く震え...
トンネル突入時には窓ガラスがガタガタになったりと不安点が多いこと。
走り性能に全振りでそれ以外は若干安っぽく感じました。個人的にはこの荒々しい乗り心地は嫌いではないのですが、一般のお客さんから見るとね...

鳥取を出ると内陸に入り、山がちでトンネルばかり。それでもしばらく走ると時々日本海が顔を覗かせます。

倉吉手前ではわい温泉の案内が出できます。アメリカのハワイにあやかっているわけではなく、漢字にすると「羽合」なので割と日本的な地名になりますね。それはそうと近くの海水浴場の名前が「ハワイ海水浴場」はやってますよね??

車窓から海を探しているとあっという間に伯備線との合流地点である伯耆大山へ。

EF64の貨物列車がお出迎え。ここから架線の下を走ります。

続けて米子。ここから出ている境港線の終点、境港は漫画家 水木しげるとゆかりがあり、あらゆるものに妖怪がいます。ここではホームと列車が該当します。この先の空港も鬼太郎の名前を冠しており、鳥取の空港は死神と幽霊族が支配。

米子を過ぎるとついに島根県に突入。県庁所在地の松江に停車。
この列車はスーパーの名を持つ列車として恥ずかしくない停車駅で、観光地である玉造温泉をかっ飛ばし次は目的地の出雲市です。

松江を出るとしじみで有名な宍道湖に出ます。やっぱでっかい。並走する国道をドライブしたら爽快感ありそう。

鳥取を出て1時間50分。ようやく目的地の出雲市に到着。出雲空港のチケットが取れていればこんなことには...

それでも刺激的なスーパーまつかぜの楽しい旅ができたのでよしとしましょう。

いつもこんなですが、ここからは時間との勝負です。

いぶし銀特急と縁結び

突然ですが今回のお供を紹介します。

レンタルサイクル君です!

この後の予定を鑑みて借りてみました。
借りた理由としてはこれからやくもを撮りに行くからですね。

ということで猛スピードで借りて斐伊川の土手に向かいました。

1009M やくも9号

7013M やくも13号

一度撮ってみたかった国鉄色とやくも色を狙いにわざわざやってきたわけです。
振り子制御ならではの振り子エラー(直線でも傾く)が2つともでてますね、これ。

面デカなのは踏み台持ってこないで柵をクリアしようとしたからですね。
で、でも...撮れたからいいや...

実はやくも9号と13号の間にレンタルサイクルで出雲大社へ参拝しに行っていました。
12キロくらいあったみたいです。我ながらアフォですよね。

かといって車借りるのも割高ですし、一畑電車は時間が合わなかったので機動性があるレンタルサイクルが最適だったので仕方なし。

こうした自分の知らない街を自転車で走るものいいですよね。
マルハンががっつり写ってるけど。

出雲大社参拝

自転車を40分くらい走らせて着弾。

んでんで、自転車を停めていざ参拝。

注連縄がデカい...

写真ではよく見る出雲大社ですが実際に行って見てみると迫力が違います。
でも、こちらは本殿ではなく神楽殿という祭事行事を執り行う場所で、実は1981年に建て替えられたものだそうです。

こちらが新嘗祭などの奉納行事を行う拝殿です。1954年竣功らしく神楽殿よりかは古く、理由としては不慮の事故で金閣寺状態になり、再建したためだそうです。

後ろの威風堂々立派な建築物が御本殿で、神社でよく見る大社造の代表的存在だそうです。たしかに神社といえば鳥居とこのスタイルですよね。

ちなみに御本殿には入れないので手前で参拝。

参拝が済んだので再びやくもを撮りに行くわけですが、ここまで来るのにトータル50分かかっており、このまま折り返すと間に合いません。

じゃあどうするのかというと

ばたでんと出雲そばを味わう

やってきました一畑電車出雲大社前駅です。洋を取り入れたモダンなスタイルがいいですね。

ここから電鉄出雲市の手前、大津町まで戻ります。

右は元東急の1000ですが、左はなんと自社発注の7000系

登場時は新造車両として話題を集めましたが、大手私鉄各社の車両が大型化・長寿命化したことによる中古車市場の枯渇によって、今後自社発注がスタンダートになるのでしょうか。

地方私鉄としては珍しい料金不要の特急に乗車。出雲ドームを見ながら戻ることにします。

途中、川跡という駅でスイッチバック

電鉄出雲市からみて出雲大社は西の方角にありますが、列車は一度東に向かってから本線から外れるように西に向かうので時間に関しては微妙...
歴史的に宍道湖方面に向かう路線の方が先だったのでしょうがないのですが。

電鉄出雲市から出雲大社前まで500円、往復1000円ですからちょっとお高め。
距離は13キロほどなので東京から赤羽くらいの距離でしょうか。

この後はやくも13号を撮影して駅まで戻りました。

出雲そばを食べに行きます。

駅前のお店で割子そばをいただきました。

出雲そばの食べ方としては一段目につゆをかけ、食べ終わったら二段目に残ったつゆとそば湯をかけ...というようにつゆを最後まで継ぎ足して食べるようです。

そば自体は黒め。コシはそこそこで香り強めでのど越し重視の感じででした。

食べ方がやや特殊でしたがおいしくいただきました。

次回予告

キリがいいので前編はここまで。次回はやくもに乗ってうどんの国香川へと向かいます。

 

ありがとうございました。

天竜川を遡上する 〜飯田線195.7kmの旅〜 2023/7/22

路線長195.7km、駅数94。

これにピンときた方はもうカタギではありません。お疲れ様でした。

冗談はともかく、このデータを持つ路線はただ一つ。そう、飯田線です。飯田線と聞くと古のオタクからは旧型国電の聖地だの佐久間レールパークだの出てくると思いますが、だいたいの鉄道をかじっている人ならば口をそろえて「乗破は過酷」と答えるでしょう。飯田線アイデンティティは路線図からも確認でき、路線長に対し多すぎる駅数を収めるために大抵の路線図はうねりを描いています。もし、手元に時刻表があるならば巻頭の路線図を見ていただきたいです。

元々4つの私鉄をくっつけてできた路線のために山奥にも関わらず駅間距離が大手私鉄並であること、線形が良くないことが合わさり豊橋〜岡谷間の所要時間は普通列車で概ね6時間〜7時間近くとなり…
場合によっては名古屋まで出て中央西線経由で岡谷を目指す方が早いこともあります。

そんな路線には恐ろしいことに7時間近くかけて走破する普通列車が今でも数本存在し、系統分離が進む現代において珍しい存在になりつつあります。

距離に対して完乗に時間がかかるヤバい路線。車はもちろん、原チャリの方が早い。

そんなタイパ最悪の路線を日帰りで攻略したお話です。

 

始まりは東京から。

ここから最近チャイムが変わった東海道新幹線豊橋を目指す訳ですが、後述する飯田線特急に乗ってくれと言わんばかりのひかりがあります。

乗るのはひかり653号。無慈悲にも静岡県自体通過です。リニアができない嫌がらせか?
新横浜を出ると次は豊橋。なんとわかりやすい。

やはり静岡全飛ばしなので早いこと。
9時53分着。1時間20分ほどで到着します。ここから飯田線に乗り換え。f:id:sanzoku_man:20230725120330j:image


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飯田線初めの列車は特急伊那路1号飯田行です。

車両は普通から特急まで受け持つ373系
豊橋発車が10時08分と完全にひかり635号と伊那路1号が乗り継ぎしやすいよう考えられているようで?f:id:sanzoku_man:20230725120417j:image

ここ、豊橋駅飯田線ホームは隣に名鉄線のホームがあります。

あまりにも近すぎて繋がってるみたいに見えますが、マジで繋がっています。というか同じ線路を走ります。ホームですら繋がっているので、ぶっちゃけ到着ホームが違うだけです。

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10時8分。ついに修行の始まり。とりあえずは伊那路の終点、飯田を目指します。f:id:sanzoku_man:20230725121117j:image

少しの間、東海道線と並走し下地を過ぎたあたりでお別れ。f:id:sanzoku_man:20230725121241j:image

続いて豊橋から線路を共用してきた名鉄名古屋本線とお別れ。短時間に名古屋へ向かう2つの路線と別れます。ここは平井信号所と言うらしいです。

豊川、新城と進み、どんどん山の中へと進路をとり、西三河の奥へと進みます。
撮り忘れましたが長篠の近くに長篠の戦いで有名な長篠城がありました。f:id:sanzoku_man:20230725122258j:image

静岡に入るまでは豊川に沿って進んでゆきます。暑い日が連続していたので川遊びスポットには子供連れが多いこと。このあたりから秘境感が深まってきます。f:id:sanzoku_man:20230725145402j:image

ここから先、三遠南信自動車道の建設現場や道路が飯田線から眺められます。

鳳来峡インターチェンジの先を造っているのでしょうか?

飯田線最強のライバルにして最大の敵。これらが全通を迎えた時、飯田線はどうなるのでしょうか。そもそもできる頃には日本が存在してるか?f:id:sanzoku_man:20230725145812j:image

中部天竜豊橋行の伊那路とすれ違い。こんな山の中でも浜松市の区内なのでなかなか面白い。中部天竜といえば佐久間レールパークがあったことが有名ですかね。現在、展示物の多くはメダルを噛む街金城ふ頭のリニア鉄道館に収蔵されています。まだ行ったことがないので早く行きたいな。f:id:sanzoku_man:20230725145914j:image

分かりづらいですが中部天竜を出て橋を渡ると佐久間発電所の横を通ります。飯田線ルーツとの言える電力事業の一つですね。SLにとっては難関ともいえる路線でしたからかなり早い段階で電化され、豊橋ではSLが驀進する天下の東海道線を差し置いて電車を発着させていた歴史があるようで。

ここから天竜川に沿って飯田へ向かいます。

また、ここから飯田線の新線に入ります。ダム建設のために線路を付け替えた区間みたいですが、もうすでに60年以上経過してるので新線感ありませんが…
とはいえ、これまで川に沿って進んでいたところを直線的なトンネルが横たわっているわけですから線形的には新線感はあります。

一部の廃線跡はまだ線路共々残っているみたいです。
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赤い車が走る道は、かの有名な青崩峠へと通じる道。ついに青崩峠トンネルが開通し、道路状況が変わるとともに「捨てられたトンネル」と言える草木トンネルの去就が気になりますね。

ちなみにこのあたりは中央構造線の近く故、土砂崩れが多発。車窓からも確認できるほでした。

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ここは渡らずの橋こと第六水窪川橋梁。先程話したようにこのエリアは中央構造線の近くで地質がよわよわで土砂崩れが連発し線路を通すはずだったトンネル建設が中止、計画とは別ルートを取らざる負えない状態になったので、橋を渡ると元の岸に戻るという不思議な形になりました。f:id:sanzoku_man:20230725151657j:image


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長野と静岡の県境には飯田線で人気を誇る小和田があり、伊那路はそこを通過。

特急はもちろん通過しますが、臨時の急行である「飯田線 秘境駅号」は小和田を始めとする秘境駅に止まりまくるみたいで。

あ、普通列車はちゃんと毎日止まります。

 


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またまた見えてきた三信南越自動車道が見えてくるとまもなく天竜峡です。


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天竜峡からはこれまでの急峻な峡谷が続いてきた車窓が一変。伊那盆地に出るため、典型的な盆地にある街並みが広がります。


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ぐるーんと飯田の街を迂回するように走りますがちゃんと飯田には着きます。
Ωカーブを描くため下山村伊那上郷は真っ直ぐ走ると飯田を経由した列車に飛び乗れるとか?


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豊橋から2時間33分、伊那路の終点の飯田に到着です。もうすでに満足感はありますがこれでも路線の半分いったかどうか...
というか目の前に東日本の211系がいるので「遠くに来た」感がやや薄れる...


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伊那路の感想ですが、「特に急がない」という言葉があてはなる特急でした。流石、日本最遅級の特急です。下手な快速の方が早いです。カーブや交換駅での徐行をじかに感じられるほどの線形の悪さが速達性を損ねていると感じますね。と言っても伊那路が生き残っているのは、やはり周辺道路の整備が関係していると思います。三信南越自動車道が絶賛整備中ではありますが、所々で大型車両が苦戦を強いられるような道路状況ですから現状では伊那路のルートを辿る高速バスが登場しない限りは伊那路は安泰なのではないでしょうか。豊橋~飯田を移動するだけなら絶対車の方が早いけどな...

もう少し先まで運転してもらいたいですが、高速道路の建設・急行こまがねの廃止...
このことを踏まえてあとはお察しください...

ちなみに373系はコンセントは付いてないしデッキは完全に仕切られていないですが割と快適でした。ただ、383系の置き換えが発表されたので今度は373系の番ですかね?


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飯田駅前は良くも悪くもノスタルジックな雰囲気。でも、生活するには困りそうにないです。だって田舎じゃありませんし。ただ、このエリアはリニア中央新幹線の駅ができることが予定されており、完成した暁には大きな変化が待っているでしょう。(40分のないはずだから品川までの所要時間、ワイの田舎よりも早いやんけ...)

まぁ…リニアアレルギーを持つ隣の某県知事のおかけで開業がいつになるか…

リニアを摂取してアナフィラキシーショックを起こしたらまずいのでね?

そんなこんなで飯田の街に着きましたが、すぐに改札に入り飯田線の旅を再開します。


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ここから岡谷までお世話になるのは213系。2ドアで転換クロスシートを備える電車です。元々、関西本線に投入された電車ですが流れに流れてトイレを追加されて飯田線にたどり着きました。ここを終の棲家とするのでしょうか。


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飯田を出ると列車はゴリゴリ音を立てながら急カーブ・急勾配に挑みます。
天竜川によって浸食され形成された高低差の激しい田切地形を攻略するためにカーブを描きながら崖のような地形を乗り越えます。まぁ...新しい道路は高架橋で高低差を帳消しにしていますが。


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高台に出るとこうして伊那盆地を見ることができます。


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駒ヶ根で対向列車を待つために小休憩。改札外へと出てみました。この日は雲が出ていて駒ヶ嶺の方は見ることができず。18きっぷや長距離きっぷだとこうして途中下車できるのが嬉しいですよね。

 

突然ですがJR線内で一番の勾配はどれぐらいでしょうか?廃線になってしまいましたが、大体の人は信越本線の横川〜軽井沢の66.7パーミルと答えるでしょう。ですが現在も存在してる最急勾配はどこか?と聞かれた時パッと答えられる人はあまりいないと思われます。(個人談)


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答えは飯田線赤木〜沢渡の40パーミルです。

飯田線は秘境路線のイメージがあり、あまり山岳路線のイメージがありませんが、先ほどの田切地形のように割と勾配線区の顔も持っていたりします。

箱根登山鉄道井川線のような狂ったような急坂ではありませんが、まるで滑り台のようです。列車は抑速ブレーキを効かせながら通過してゆきます。


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伊那の街を抜け豊橋から5時間32分。15時40分に飯田線終わりでありJR東日本との接続駅である辰野に到達。ですが、列車はここから先、辰野支線を介して中央東線の茅野まで乗り入れ、私自身岡谷まで向かうのでもう少し213系とお付き合い。


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ようやく中央東線との乗り換え駅、岡谷に到着。これでも最速のプランですから飯田線攻略は時間がかかりますね。

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岡谷からはあずさで帰ります。Ë353系って乗るの初めてなんですが、いつも乗っているE657系とあんまり変わりはありませんね。コンプレッサーの稼働音ちょっと気になるくらい。ただ、コンセントの位置がE7のように前の座席の下なのは許しません。f:id:sanzoku_man:20230727172823j:image

あずさに乗っていると上諏訪から諏訪湖がみえますが、この湖はこれまで飯田線で辿ってきた天竜川の「起点」です。ここから太平洋(浜松)に繋がっていると思うと感慨深いですね。

 

あ、このあとは新宿で飯食って帰りました。

 

総評です。
飯田線をできるだけ最速で尚且つ日帰りで帰れるようにプランを組みましたが、割となんとかなるものですね。似たような歴史や雰囲気をもつ身延線は完乗済みなので、身延線の魅力と所要時間を倍にしたような感覚でした。ただ、気軽に攻略できるような路線ではないのでそれなりに覚悟を決めて乗るべきではないでしょうか。
元私鉄だったために膨大な駅数を誇り、急峻な地形から盆地まである飯田線は乗る人を楽しませてくれるはずです。

今度はオール普通列車で攻略か...?

 

ここまで見てくださりありがとうございました。

 

東京から大回り!冬の北陸の洗礼を受ける旅 後編 2023/2/14~2/16



前回の続きです。前回のお話を見ていない方はこちらへ。

 

sanzoku-man.hatenablog.com

今回は富山からスタートです。

 

蒼いラストワンに逢う

 

おはようございます。
時刻は6時を回る前。こんな朝っぱらからキャリアケース転がしてます。
だって朝が早すぎてバスも路面電車も動いていませんのよ。

ぼやいていてもどうしようもないのでおとなしく歩きます。

そしてこの日のトップバッターは!

必殺徐行マシーンです!!

失礼しました。こっちです。


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あいの風とやま鉄道所属の413系です。
最近だと道楽社長率いるえちごトキめき鉄道が有名ですが413系の譲渡車はここ、あいの風とやま鉄道にも在籍しています。というかこっちが先で本数もいますし。

今回乗るのは存在している413系で一番ベーシックなAM05編成です。
現在、この会社に所属しているのは3編成ほどで、前はそれなりの本数がいたようですが寄る年波には勝てず、数を減らしました。他の編成は完全観光向けの「一万三千尺物語」とラッピング車両の「とやま絵巻」の三つです。

このAM05編成の外観は青一色であいの風とやま鉄道カラーに思えますが、これはれっきとしたJRの地域色です。中国エリアの「末期色」のお仲間ですね。
車内もJR時代とあまり変わっていないようです。国鉄~JR黎明期という時代に生まれた413系は急行型を近郊型に改造、もとい「車体更新」したものなので、足回りは種車の急行型からそのままま*1ので、乗り心地は高規格の路線と相まって結構よさげです。ちなみにこの編成はJR時代に改造されたので「NOT国鉄ムンムン」です。床下機器を嗅いだら少しするかもです。

元特急街道を元急行型でゆく

列車は富山と発車し、金沢方面へ。413系の運用は朝夕限定で設定されているので日中に乗れないのは残念ですよね。だから早起きしたわけだが。

MT54を唸らせながらひた走ります。

森本~津幡

521系のものになりますが、413系もマックス110キロくらいででましたね。労わって走る動態保存ではなく「生きている」車両でした。


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最初の大きな駅、高岡ですが新幹線ないんですよね。ここから新幹線に乗るためには写っているヨンマルティーニに乗って一駅、城端線新高岡まで行かなくてはならないみたいです。あっちも乗りたいなあ。


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続いて九州に上陸。

ここが福岡県最大の駅、福岡駅です。

地下鉄も新幹線もないし、空港もないですがね???


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ちなみに福岡を過ぎたら雪がヤバくなってきました。車窓もクソもねぇ


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そして列車は県境で会社境の倶利伽羅へ。

雪ヤバいっすね。ここからIRいしかわ鉄道に入りますが、列車はすべて直通なので乗り換えはありません。あったら鬼畜です。

413系を撮る

金沢近くの森本という駅で一度降りました。

この時、飲みかけのゾーンが413系とともに金沢に旅立ちました。俺の金で買ったわけじゃないからいいか…*2

折り返して向かうは〜〜


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先程紹介した倶利伽羅です。さっき通過したときよりも雪ヤバイんだけど…


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駅前これはヤバイよヤバイよ~

しかもですよ?こんな無人駅にコインロッカーなんてありませんからキャリーケース引きずりながらこの雪の中を突撃しなくてはなりません。


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なんで旅先で人力ラッセル…

もうねバカよバカ。

あとにも先にも冬の倶利伽羅にキャリーケース持ち込む人間はいないでしょう。

んで駅近くの撮影地に到着。先程乗り捨てた413系の折り返しを狙います。


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ところでこんな状態で電車撮れるのかね???


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キャリーケースとバックが行方不明なりそうだよォ!?

同業者の方が一人いらっしゃいましたが、その方も季節外れの大雪に困惑してましたわ…

 

413系 AM05編成 

カメラくんには頑張ってもらいました。手持ちなのにカメラに雪積もってましたから。

さて、ここから急いで駅に戻ります。キャリーケース持って。

途中、雪で垂れた木があったのですが、キャリーケースを盾にバンザイ突撃したらちょうどよかったです(良くない)

雪の中走りましたけど列車には間に合いました。なんとかなるもんですね。

七尾線攻略戦

まぁ、急いだ理由もちゃんとありまして


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金沢ついて荷物をコインロッカーにぶち込んですぐに折返し。

分かりづらいですが、今から能登かがり火に乗車し、和倉温泉を目指してゆきます。


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車両はリニューアル済みの683系。


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車内の雰囲気は良さそうです。

うーんでも、それなりの距離を走る西日本のフラッグシップでありながらコンセントが車端部しかないのはちょっとね。

しかもリニューアル済みなのに。


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金沢出て車窓もクソもありません。

ただただ真っ白です。


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列車はどうも四国までたどりついてしまったようで???いつ瀬戸大橋渡ったし


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羽咋周辺になると雪が落ち着き久々に見る青空が。


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気づけばもう七尾。

奥に七尾線色の521軍団がいますね。

魑魅魍魎の415系時代に来たかったなぁ。


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金沢から割と時間が掛かりました。

特急の終着駅で観光地なのに最近無人化した駅です。

特に何をしにきた訳でもありませんが、七尾線完乗するために倶利伽羅ダッシュをキメたわけです。温泉は入りません。

なんでソッコーで折り返します。


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皆さん683はどっちの顔が好きですかね?

私は両方好きですが…


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折り返し準備中にのと鉄道の普通を先に七尾に行かせます。七尾ー和倉温泉は西日本が線路を持ちのと鉄道が運行するという複雑な区間なので難解ですね。


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列車は能登かがり火からサンダーバードに変身。

ちなみに、金沢まで指定を取りました。新幹線開業で和倉温泉まで足を伸ばすサンダーバードがなくなる可能性あるみたいで。指定取ったのに先客いましたが…

号車と座席番号はよく確認しよう!!


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七尾を通過すると先程追い越したのと鉄道の列車が折り返しの準備。いつか穴水方面にも行ってみたいですね。


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一気に飛んで金沢手前。

新旧ラッセルが待機していました。

金沢到着!天からの贈り物💢


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えー…例のやつです。

柱が捻れた凱旋門みたいなやつです。

金沢ではちゃんと観光しますよ。


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金沢市内では周遊バスが走っていまして。

一律200円で乗れます。ポイントは北鉄バス自体は交通系ICカード非対応ですが、このバスだけは対応。観光客にはありがたいですね。

 


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周遊バスに乗ってきたのは兼六園

この時期、兼六園では木々を雪の重みから保護する雪吊りが見られます。


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霞ヶ池という兼六園の中心にある池があります。

綺麗だねーなんて眺めてたら天気が急変…


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あーもうめちゃくちゃだよ…

もうこんななので退散………


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ひがし茶屋街まで歩きましたが、なんかショボかったな…

お土産買って金沢からは退散。

北陸鉄道行きたかったなぁ…

開業前の新幹線を眺めながら福井へ

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しらさぎで金沢を発ちます。

適当に自由席で…

ド平日でも乗車率は高いですね。f:id:sanzoku_man:20230421121548j:image

だからさぁ…景色が見えねぇんだって…

天気が少し回復し、新幹線の高架が姿を現しました。
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ちなみにこの時のあっしは「新幹線来ないかなー」って見てたそうです。

テメーが乗ってるの特急はなんなんだ。f:id:sanzoku_man:20230421123744j:image

加賀温泉では観音様を拝むことができました。

歴史的背景はなく、潰れたレジャー施設の一部だったものらしい…?

そんなこんなで福井に到着f:id:sanzoku_man:20230421124139j:imagef:id:sanzoku_man:20230421124734j:image

氷河期来てません…?

このあとは
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ヨーロッパ軒でソースかつ丼を食べてf:id:sanzoku_man:20230421124328j:image

福井鉄道の電車眺めて

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投げ売りされていた押し寿司買ってこの日は終了。

あとは帰るだけになりました。

西日本の王者、サンダーバードで京都へ

いよいよ北陸を脱する日がやってきました。


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サンダーバード大阪行に飛び乗ります。

リニューアル車なので中身は和倉温泉行ったときと変わりません。f:id:sanzoku_man:20230421124908j:image

めちゃくちゃ分かりづらいのですが、北陸トンネル突入時です。

ちなみにゴドゴド揺れます。特急が走っていた頃の長崎トンネルほどではありませんでしたが…f:id:sanzoku_man:20230421125112j:imagef:id:sanzoku_man:20230421125126j:image

北陸トンネルを抜けると新幹線の高架が迫り、敦賀に到着。

新幹線の敦賀延伸によって来年には大きく変わりそうな駅です

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新疋田周辺の勾配対策でループ線になっており、敦賀の街を眺めながら旋回します。眼下には小浜線の線路が見えますね。

ループを超えると
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まるで新幹線のような高規格の高架に入り、サンダーバードはモーターを唸らせながら疾走します。そして、琵琶湖が少しづづ近づいてきます。


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いや…もう海だろ…

そう琵琶湖を眺めているとあっという間に


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京都に着いてしまいました。サンダーバード、速いわ。

山科問題と113系

京都から折り返しでちょっと113系を撮りに行きます。

ですが、私は東京方面への切符を持っているのでこのままだとキセルになってしまうそうです。

北陸方面から東海道新幹線に乗るときっぷとしては最短距離である山科で新幹線に乗るということになってしまいます。もちろん、山科に新幹線駅なんてもんはございませんので京都に行くわけですが、この山科〜京都は特例区間で料金は算出されない?らしいです。なので北陸方面からきたきっぷを持って京都で途中下車はできないそうです。なので降りる際は山科〜京都間の往復乗車券を用意しなくてはなりません。だったら山科に東海道新幹線の駅作れよ。

んでまぁ、対策をして大津京でデンシャしました。


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張り上げ屋根ではないオール30N更新車だったのでラッキー。

京都抹茶茶道部こと*3京キトの113系軍団ですが、この当時に余命宣告されており、今年の4月に全車引退しました。

わざわざ8連を見るために福井を早めに発ちました。

ちなみに切り位置は全くわかりません。カスです。


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このような光景も過去帳入りしてしまいました。

東海道新幹線で東京へ戻る

お京阪でも撮って帰るかーなんて考えてましたが、「嫌な感じ」を感知する謎の第六感センサーが作動したので東京へ戻ります。

なーんか京都来たのに雪降ってるし…

もう雪はいいって


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米原過ぎると天気良くなりました。


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肝心の浜名湖で曇りました。うんち

ちなみに東海道で好きな景色は浜名湖周辺です。どうでもいいですが。

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富士山はまぁまぁでした。中吉くらい?


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相変わらずの速さに感心してたらもう東京。

ちんたらお買い物して帰りました。

 

そんで第六感センサーは当たったのか?

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE168WO0W3A210C2000000/

ビンゴでした…

 

おわりに

いかがだったでしょうか。
前回から日が空いてしまいましたが、なんとか終わりました。

住んでいる場所が場所なので北陸2泊3日はかなり無理がありました。
結局、北陸鉄道に乗れず福井は泊まるだけになってしまい...

また近いうちに行くと思います。今度北陸方面にいくのは敦賀延伸後になりそうですかね。

行きたいところ乗りたいところ、課題が残っているのでね...

 

ここまで見てくださりありがとうございました。

*1:台車はJR時代に譲渡前提で更新されています。なんだあの会社

*2:富山県のクポーンで買ったのでノーダメージ

*3:2023年、京都抹茶茶道部ネタって通じるんか!?

東京から大回り!冬の北陸の洗礼を受ける旅 前編 2023/2/14~2/16

 

皆さん、「冬の旅行」と言ったらどこに行きますか?

寒いのがイヤ!という方は沖縄や海外に行きますでしょうし、ドMは北海道とか行くのでしょうか。私はどちらかというと後者ですが。。。
雪がほとんど降らない地域の人間なので雪をみると年をとっても興奮するものです(個人談)。

今回は「そろそろ雪は終わりかぁ」というなめきった思想をもったにわか者が北陸に行ったお話です。

 

いきさつ

「就活が本格的になる前に一発キメるかぁ~」という安易な理由で2泊ほどの距離で行ける場所を選定。2泊もあればどこでも行けるケド、というツッコミは置いといて、まだまだ未探検の地である北陸に焦点を当てました。はくたかですけどトクだ値30%取れましたし。そんなこんなで下地ができたため北陸3県に行くこととなりました。

いつものことですが、ろくに下調べしないで時が経ち当日を迎えることに。。。

碓氷を超えて富山へ

上野駅への行程はカットします。いつも通りビューンしてドーンなので。

んでんで、上野から乗るのは

はくたか553号です。たしか車両は東だったかな。
取った席は窓側A席です。
上野から乗ったと申しましたが、おかしいな?この日は平日
なのにほぼ満席とはいったい...
東京発車地点でB・C席が埋まっており、「ごめんなさい」してA席に突撃。
荷棚も埋まっていたので荷物は抱えて着席。かなしいね。
通勤客に加えてスキーヤーも散見され、なかなかの混雑。ですが、この混雑は長野まででした。

ホントに列車は停車したことがあるのかわからない安中榛名を通過、あっという間に碓氷峠を通過し浅間山を望む。実は長野新幹線区間含めてほぼ未乗であったので、碓氷峠攻略はとても感動しました。バスか車でしか通過したことがないものですから...
鉄道ファンの「聖域」といわれる「ヨコカル」区間を現役時代に体験してみたかったです。

長野までは割と駅をすっ飛ばしてきましたが、ここからは各駅に停車。
なんか雪が降り始めましたね...


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どうしてこうなった…

さっきまで雪がなかったのに…

しな鉄(旧信越本線)の豊野を過ぎたあたりから景色は一変。まぁスキー場が点在している飯山エリアに向かっているのである程度理解はできますが、いきなり雪国になるのはびっくりしますよ。


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飯山、上越妙高を通過し、日本海側に出ると雪は落ち着き、糸魚川付近で海とご対面。
車窓から日本海を拝めるのは北陸新幹線アイデンティティの一つでしょうか。

富山弾着

個人的な見解ですが、西日本管轄に入ると富山まであっという間の気がします。
やや古い人間なのでここからサンダーバードに乗れそうですが、、、

ここで今回2日間使用するきっぷを窓口で発行。


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えきねっとのeチケットで北陸に来ると「北陸周遊乗車券」というフリーパスが発行できます。

条件はeチケットを購入したことを証明*1することができれば窓口がある駅で発行してくれます。

料金は脅威の2580円。特急券は別で新幹線に乗れないことを除けば北陸地区の移動はほぼ無料になります(?)。富山〜鯖江まで単純移動するだけで元が取れます。というか、これ一枚で糸魚川から舞鶴の近くまで行けるの怖くない?
複雑に会社が入り組み、通しで乗ると何度も料金のリセットを食らう北陸地区では適当に乗るだけであっという間に元が取れてしまうのです。
最大の弱点は影の薄さ。パンフレットとか見たことないような気がします。まさに「知る人ぞ知る」お得なフリーパスだと思います。

影は薄くても強烈な価格設定の「北陸周遊乗車券」ですが、なんだか無くなりそうな噂があったので使ってみたかったんですよね。*2

富山に着いてコンコースに出ると路面電車(市内線)がお出迎え。
普通に話していますがコンコースに路面電車ですよ?
バスより自然に入ってきてるじゃん。

鉄道線から迷いようがないほどダイレクトに乗り換えができる市内線は自分のようなよそ者にはわかりやすくうれしいものです。

せっかくきたので軽く市内線の電車をウォッチ。

デ7000形

製造から60年近い古豪がやってきましたがいきなりの吹雪。
先が思いやられます。

ガンガンいろんな車両がやってきましたが吹雪と寒さで早くもリタイヤ。
よわいね。

14760形

17480形(元東急8590)

16010形(元西武5000)

んで寒い中稲荷町近くで地鉄を撮るという拷問開始。

地鉄の代表的なオリジナル車両である、14760形(雷鳥色が撮りたかったケド)や初代レッドアローにして機器がめちゃくちゃな16010形に会えたので満足。

地鉄の形式って結構特殊なんですよね。モーターの馬力+形式番号なのでJR四国以上に異彩を放っています。

ここから電鉄富山の隣駅、稲荷町まで散歩。


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これは魔境。

 

色々転がっているので見物する価値はあり?

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最近運行開始した元西武10000形改造の20020形はこの日、稲荷町で日中はおねんね。なかなか縁がなく、最後まで乗ることはありませんでした。

先程紹介した元初代レッドアローの16010形もとい西武5000の床下機器を流用して西武10000が誕生。それ故、車体以外は剥ぎ取られてしまったため、買い取った地鉄がいろんな会社から買い取った部品を集めて作ったので、いろんな機器がごちゃごちゃになっています。台車なんでどう見ても西武のものじゃありませんし。
つまり、富山の地にてドナーと再会を果たすという面白いことに

いや、20020は奪った機器を16010に返してやれよ。

立山の麓へ

そんなこんなで

稲荷町から電鉄富山に戻り、ここから全線完乗の旅に。
窓口でフリーパスを購入して、まずは立山に。

来たのは元東急8590の17480形。
これであの立山の麓まで行くんか…?
なんだか不安になってきました。

 

ガタガタ揺れながら富山平野を疾走。
パッと見でも分かるくらいの隙間が空いているジョイント。
鉄の特性上レールが縮む冬なので仕方ないのですがなかなかの揺れ具合。
こんな状態でも列車のスピードメーターは85を指し、運ちゃんの体はぐわんぐわん揺れる…


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地鉄のワイルドさに驚かされていると徐々に車窓には雪が増えてきます。
田園都市線時代に半蔵門線で乗ったことのある車両ですから窓の外に雪原が広がっているのはやや違和感。


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…いや増えすぎでは?

まぁ立山の麓なので仕方ないですが
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列車は唸り、勾配を駆け上がると立山駅に到着。

すごい…雪…です…


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だからスノーシューズを履く必要があったんですね。旅直前にシュー○ラザで買っといて良かった!


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なかなかの積雪ですが、ホーム端に立山アルペンルートよろしく「壁」が出現することがあるので、まだ大したことなさそうです。


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立山駅は一昔の地下鉄チックな印象。 

駅自体は割と大きいです。いちおう立山アルペンルートへの玄関口ですし。
今でこそ優等列車は激減しましたが、名鉄国鉄・JRが乗り入れていたようなところですから。

列車発車まで駅舎内にいました。だって雪すごいんだもん。


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線路もこんなですから恐ろしい。

それでも東京育ちの電車はプロの運転手の力で難なく山を降りていきました。


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一路稲荷町

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駅名板がズタボロな岩峅寺で上滝・不二越線に乗り換え。

17480とはここでお別れ。

次の〜電車は〜〜!?


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元京阪の3000よろしく10030形がお出迎え。

元を正せばこの車両は特急仕様ですので


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かっちり転換クロスシートを備える豪華仕様。

平日には出てきませんけどダブルデッカー車も所属してるので面白いですよね。

ダブルデッカーを挟んでいる編成は京阪所属時の特急色を纏っていますがこちらはオリジナル塗装の「かぼちゃ」。とはいえ中身は大体一緒です。

南富山で路面電車と線路が混ざっているところを撮り忘れて稲荷町まで戻ってきました。

本線の果て、宇奈月温泉に向かう

ここからついに本線の終点である宇奈月温泉を目指します。

いやぁ〜そろそろオリジナル車両の14760形に乗りたいなぁ!?

レッドアローでもいいのよぉ〜!?


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知ってた

ということで通勤仕様のこいつで宇奈月温泉に行きます。


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列車はトコトコ山に向かって針路を取りますが、急勾配がまったくない平野に位置する上市でスイッチバック。本線の見どころの一つではないでしょうか。

昔に廃線になった路線があった名残らしく、ここから山ではなく海に向かって行く感じになります。理由を聞くと遠軽みたいですね。


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そして針路を海に変えるとあいの風とやま鉄道と合流。元北陸本線ですが、新幹線開業で第三セクターに移管。主に日本海縦貫線としての役割と通勤通学輸送をメインに行っています。詳しいことは後ほど。


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魚津の街が近づくと元北陸本線コークスクリューかました上に高架という同じ土俵に上がってきます。割と並走区間が長いような。

この辺は割と混んでいたので写真はしばらくなしです。


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話飛ばし過ぎじゃね?

だって新黒部すぎるまで混んでいたんだもん。

立山のように雪が現れるといよいよ終点。宇奈月温泉が近づいてきます。


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これにて富山地方鉄道の鉄道線(元ライトレールは除く)は完乗です。

多分、稲荷町まで散歩したり立山線と上滝・不二越線の順番変えてたらもっと早く到達できたかと。

乗れればいいんじゃい


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お隣には黒部峡谷鉄道のトロッコ群が冬眠中。春がやってくるのを雪を被りながら待っています。

宇奈月「温泉」ですから、ホームに足湯があります!
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あります💢

はい、寒いので列車に戻りました。

あいの風を感じる

あいの風とやま鉄道の乗り換え駅、新魚津までカット。ここから元北陸本線で富山に戻って行きます。


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ここ、魚津からやっとこ最強フリーきっぷの出番です。と言っても片道570円程度ですがネ…

初めて乗りましたが、三セクになっても動脈の一つであるため結構早い!地鉄だとこの区間は1.5倍の時間が。

それでも、停車駅の多い地鉄と速達性重視のあいの風はちゃんと棲み分けられていました。


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魚津から24分程度で富山に到着。

めちゃくちゃ混んでいたんですけど。

このまま市内線でホテルに行って荷物を投げ捨て、地域クーポンをなぜか4000円もらえたのでウキウキで寿司を食いに駅に戻りましたが、もうどこのお店も受付終了...


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仕方ないので「富山ブラックラーメン」を食べて、例のホテルで乞食したラーメン食べてこの日は終了。

こいつ2杯のラーメン食ってる。これはデブ。

 

長々と話していてもアレなので2日目以降は後編に。

次回予告

蒼きラストワンと金沢の洗礼、そして新幹線開業が近づく福井界隈

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

 

*1:えきねっとの画面かそれを証明するコピーがあれば買える

*2:マジでなくなるそうです。JR西日本に特別企画のきっぷに粛清の嵐が吹き荒れ、無事死亡。購入・使用できるのは2023/3/31まで

雪は降らないに越したことはない 2023/1/28

冬真っただ中で、寒さが最高潮のこの頃ですが皆さんお元気でしょうか。
今年の寒さは別格な気がします。西日本や日本海側では現在進行形で大雪の被害が出続けています。JR西が雪で「あぼーんネットワーク」を形成したことが記憶に新しいでしょうか。

そんな中、ある一人のバカが「雪が見たい」という軽率な理由で冬の南東北を巡ってきたお話です。

 

 

出落ち

前日、夜まで勤労していたので眠い目をこすりながら朝5時に支度。
マイナスを余裕で下回る朝。よりにもよってとても寒い日を引いてしまったというか。。。

えー…

ここは高萩駅です…

冒頭で私が言ったことを覚えていますでしょうか?

はいそうです。「雪が見たい」と。

はい。目の前に積もった雪が見えますよね?

これで旅の目的は達成されました。

ここまで見てくださってありがとうございました。

 

仙台までの道筋

というのは冗談でここから北へ向かいます。

前日の雪がかなり残る高萩を後にし、一路いわきへ。

いわきからはJR東における非電化区間のエースであるヒャクトーで移動。

ちなみに、北上したら雪が減り、いわき周辺は積雪がほぼありませんでした。
なんでや?

郡山からは🍆で仙台へ
最近軽率に新幹線に乗っているような気がしますが気のせいでしょう。

北に向かっているのですから、さすがに福島まで来ると降ってきますね。
そういえば山形新幹線方面は新車やら福島上り線アプローチ設置などいろいろと変わるそうで。アプローチ線が完成すれば、東北新幹線における運用の難所である福島の平面交差が解消されるので遅延とかが少なくなるでしょう。
というか福島で乗車している列車の横を通過するはずのはやぶさ山形新幹線遅延の煽りを受けて通過線で停車しましたが...

郡山から仙台って在来線でも高速でも結構かかるんですけど、新幹線使うとあっという間ですよね

仙台に到着するとE2がお出迎え。
山形新幹線のE3同様、E8が登場すればお役御免に。乗り撮りするなら今のうちといったところでしょうか。

北に向かう前にちょっと寄り道、仙台市営地下鉄南北線に少し乗りました。

ここを走るN1000系もまた、置き換えが決まっています。多分、ここでこの電車のことを語ってしまうと長くなるので、気になった方はググってください。ハマる人はハマります。

んで、サクッと用事を済ませ仙台に戻ってきました。

駅前の新ヨドバシが結構できてきましたね。「いつできんねん!」と思ってたらあっという間でしたわ…

冬の県境に挑む仙山線

ホームに戻りまして、ここから仙山線経由で山形を目指します。

お相手は東北の顔、E721です。すでに雪を纏っていてこの先が不安…

列車は第二広瀬川橋梁、通称熊ヶ根橋梁を通過。

愛子まで混んでいた車内もここまで来ると落ち着いてきます。

にしたって、愛子辺りまでは仙山線は郊外路線と言っても差し支えないでしょう。意外と言われていませんが、仙台都市部を抜け、青葉区に入ると「坂の街」という印象を受けます。それでも大学があったりと、絵に書いたようなベットタウンの中を突き進んでいく感じです。

仙台〜愛子は朝夕激混みという話も納得できますね。

暫くすると県境近づく作並へ。駅名板から漂う北朝鮮の香りはともかく、ここから雪が本格的♂に増えてきます。

仙山線ですが割と意外な歴史がありまして。ここは戦後しばらくは直流。クソ田舎の路線ということもあって試験対象として日本初の交流電化された経歴を持ちます。そしてここ、作並は少し前の黒磯のように地上方式による交直切換を行っていた駅でもあります。

全盛期と比べるとかなり存在感が薄れましたが、温泉地の駅としてはまだ重要な駅でしょう。でも、ここが青葉区って… 仙台市デケェなおい。

そうこうしているうちに列車は県境の仙山トンネルを抜け、仙山線のサミットである面白山高原を通過。何がおもろいねん。

ここから雪がヤバくなってきます。

仙山線の見どころの一つ、山寺へ。

下から見る分にはいいですが、この雪の中で階段がたくさんある山寺に登ったら滑り落ちそう…

豪雪地帯突入

山寺を過ぎるとだんだんと町並みが見えて、「人里に戻ってきた」という気持ちになったところで山形到着。

山形市内も結構雪、ありますね。何なら降ってたし。おまけによく見る宗教勧誘やってるし。

このときスニーカーではなく、スノーシューズ代用の登山靴で来ましたが大正解。普通のスニーカーなら雪が入ってきて指先が終わっていたでしょう。

飯屋は混んでいますし、時間があまりないのでさっさとホームに戻ります。

ここからの走者は、ななまるゐち新幹線エディション、もとい701-5500です。

もうすでにサンタさんのような状態になってますが…

ここからさらに北、新庄へしばし標準軌の旅。

えーと...ですね...
だんだんシャレにならない量の雪が車窓から見えるのですが...
新庄の近くの街である日本屈指の豪雪地帯、尾花沢に近づいている証拠でしょうか。
奥羽本線だと大石田周辺がそうでしょうか。

この辺のホームって壁があるから狭そう(現実逃避)
こんなめちゃくちゃな積雪があるにも関わらず対面には東京行きのつばさが、さも当たり前のように通過してゆきます。

強烈な積雪を目の当たりにして驚きを隠せないまま新庄へ。
...ってお前だれやねん。

急行の残影を求めて

ホームで遭難しそうな吹雪の中、今回のメインディッシュである列車に乗り換えます。

そう。ここからは快速湯けむりで仙台へと戻っていきます。

車両は磐越東線でも乗ったいつも通りヒャクトーがちょっとうんこ色ラッピングされている...
というわけではなく、秘密は車内にあります。

どうでしょうか?全くの別物でしょう?
この車両はキハ110系列において初期に作られた車両で有名なキハ58を置き換えるために盛岡に投入された車両です。この車両は急行運用が前提でしたのでJR東日本が産んだ急行型気動車と言っても過言ではないでしょう。同じヒャクトーで「特急型」がいたような...
と言っても、もう急行は早々に姿を消し、急行の陸中を種別ダウンさせた快速はまゆりとして今でも指定席料金をふんだくり設備を活かして活躍しています。
そんな豪華な設備を持った車両ですが、陸羽東線で活躍していた「みのり」の引退で空いた穴を埋めるべく後継として仙台が盛岡から強奪、登場したのが今回乗る快速湯けむりです。
JR化後に誕生した車両ですがJR黎明期らしくどことなく国鉄の雰囲気が味わえます。

そんな快速湯けむりですが、なんと!車内販売があります。
クラフトビールやおつまみなどを販売しているので手ぶらで乗っても面白いかもしれません。
このバカはクソ寒い中アイス食ってますが。。。

そんなこんなで陸羽東線のハイライト、鳴子峡を通過。ここでは観光列車らしく徐行してくれます。ですが、走行中に巻き上げられた雪が窓にこびりついたまま凍ってしまい見づらい...

列車は鳴子温泉郷を過ぎ、大崎平野に躍り出ます。
どこまでも続く銀世界の中をひた走り、しばらくすると地平の彼方に大崎の街並みが見えてきます。

大崎市市街地が近づいてくると新幹線との乗り換え駅である古川に。
在来線は陸羽東線のみですが、中心市街地ともあって駅前が発展していますね。

古川の隣は東北本線との接続駅である小牛田です。陸羽東線だけではなく石巻線も合流してきます。石巻線に乗って女川方面まで行ってみたいものですがなかなかね...
ここからは陸羽東線に別れを告げ、東北本線を疾走してゆきます。

途中、松島にも停車。この列車を松島への観光列車としても意義を持っていそうです。ホントは松島海岸駅のほうが近いよね、、、

新庄を発って2時間40分。
仙台に帰ってきました。お隣にはこれから乗るひたちがすでに待機しています。新幹線を利用せずに新庄から一回乗り換えで品川で到達できてしまうことがおもしろポイントでしょうか。

相変わらず雪国の列車は空気の流れの関係で顔が分からなくなるほどの雪を抱えますね。

ひたち出発まで時間があまりなかったのでさっさと夕飯を買って帰りましたとさ。

おわりに

いかがでしょうか。
雪の東北は遅延や運休さえどうにかなれば、とても魅力的です。
普通に観光地を巡るのであれば雪がない季節のほうがいいと思います。いや、そうだろ。
今回は週末パスを使用してみましたが、皆さんの暖かくなったら東北へ出向いてみてはいかがでしょうか。

ここまで見てくださりありがとうございました。

 

 

 

おまけ

週末パスが余ったので次の日、黄色い電車を見に所沢に行きました。

あぁ~^^
黄金列車リバイバル茶色はどうしたかって?
知らんな...

冬の吾妻線と今後が気になる「白い巨星」1/9

 

お久しぶりです。

ブログを書くことが飽きた訳でもなく、失踪してたわけではなく、AI拓也を見ていたから最近忙しくてブログが書けなくてですね。前回は東日本パスの話でしたっけ?
再発売が決定したのでまた使いたいな。

ここ数ヶ月ろくに文章を書ける時間が確保できなかったものですから、ついに年を越してしまいました。バカチンが。でも、AI拓也を見る時間はあるんですね。

 

 

では、本題です。

今春3月に毎年恒例のダイヤ改正概要が年末ごろに発表され、各沿線民はクソみてぇな内容に衝撃を受けました。特に注目されたのが、我々常磐線沿線民の前ヒーローである651系が、ついに引退宣告?らしきものが下されたんです。

まぁ、ざっくりいうと「651から257に置き換えするよ。あ!名前増やす代わりにグリーン車なしの5両に減車するよ」という感じです。うーんこの。草津と四万十?(難聴)
置き換えは偏見なしでした方がいいと思います。だって、いくらバブル期に生まれ、今でもギリ通じるアコモをもつ651ですが、内外ともに限界。各部品も厳しい*1でしょうし、外観も醬油が垂れまくりです。
そういう感じなので置き換えはしたほうがいいのですが、コンセント増設をした5両の元暴走の257*2に置き換えられるという。。。(沿線民からするとどうなんでしょ。)

651のこれからの処遇というのはわかりませんが、気軽に乗り撮りすることは難しくなるでしょう。ということで吾妻線を楽しみつつ651を乗り撮りするプランを立てました。

 

(リ)フレッシュひたち

一応、東京近郊区間でありながらその辺をプラプラするジジイの頭髪並みに少ない本数を誇り、なかなかいくことがままならなかった吾妻線の行き止まり、大前を目指します。せっかく吾妻線に来たのに完乗しないとムズムズしますから。
ですが、私もまた辺境の地に住んでいるので大前行に間に合うように考え得る最速の手段で高崎を目指します。

 

まずは適当に普通列車で勝田まで。
そこから勝田始発のときわに乗る訳ですが...

寝ぼけているからか657がいつもと違う色に見える...

どういうわけか653リバイバルからを引き当てるという強運?
でも、未だに運用に振り回されて碌に撮れてないんですけど。
色が変わったからといっても中はいつも通りです。

ときわ54号は通勤特急の役割を持つのでゆっくり特急料金を返してほしいほど龍ヶ崎市までチンタラ走り上野へ。

休日の7時台では流石に上野駅でも人が少ないですね。
ここからとき305号で高崎までショートカット。

なんか最近新幹線にちまちま乗るせいで新鮮味が...

 

本気になったら大前!

なんとか高崎に到着。

ここからはかなり本数が少ない大前行に乗車。
車両は安定の211。これを逃すと大前行は新前橋16時台までありませぬ。

高崎から約2時間のトリップ。
211による貧弱連結器と界磁添加励磁制御が織りなすブン殴られるような衝撃を感じながら渋川方面へ。
ちなみにこのバカは珍しく爆睡カマして新前橋〜川原湯温泉辺りまで記憶がありません。ダメだね。
爆睡してたのであっという間に

大前に到着です。
標高が高めで長野に近いので雪がしっかりと。
雪に乗っかってちょっとすべったのはナイショな!

吾妻線終端部。
この先にも少し線路が伸びていたようですが、今では確認できませんね。

帰りは八ッ場ダム廃線跡(全く分からなかった)とか長野原線の廃線跡とか凝視してました。

吾妻川沿いを駆ける常磐路の元エース

ここからは651系を味わう時間です。
適当に祖母島で降りて猛ダッシュで新幹線下に

草津32号 上野行

1000番台以降幾度は乗る機会があったのですが、本格的に撮ったのは久しぶり。
オレンジのラインが入ってもカッコいいですね。
前面の醬油垂れはご愛嬌。。。

次に吾妻線を代表するような区間へ。

卍線路へ不法侵入卍
というのは冗談で、ここは第一吾妻川橋梁。
鉄道橋にとって付けたような歩道が整備されています。どうやら、周辺に橋がないために生活道路感覚で整備されたようです。そのため歩道からえげつないほど近い所を営業列車が通過してゆきます。こわいね。

草津2号 上野行

ちょっと枝が心配でしたけどなんとか。
たぶんこの編成はOM207だった希ガス...

ホントはもっと撮りたいのですが、冬は陽がもたないことと、これから乗る列車に乗れなくなるので撤退。

大混雑の臨時草津

ところ変わって渋川駅
ここから運転日が決まっている*3草津84号で上野を目指します。

えきねっとでも確認したのですが、9割方席が埋まっていまして。
三連休最終日ということも相まって結構な混雑。
大体乗るとジジ・ババしか乗ってないのですが今回は割と客層は若かったですね。これは意外。

こんなに混むなら増結とかするべきかなと。
丁度4両くらい連結するといい感じになると思うんです!!!
(良い子は『651系1000番台 付属編成』で検索してね❤)
マジな話、こんなんで改正後5両いける...?

何度か乗っていますが、内装は常磐線の頃と変わりません。紫のモケットも健在。
このまま最寄りまで連れててってくれよ...

渋川を出て、新前橋・高崎・熊谷・大宮・浦和・赤羽に停車し、終点上野へ。

651系が上野の王者で居れるのは、あとどれくらいでしょうか...

 

このあとは用はないのでさっさと帰りました。

 

おわりに

思い入れのある651系の乗り撮りを葬式鉄とかが溢れる前にサクッと行って参りました。
E257系に置き換わるのはほぼ確定ですが、臨時とかどうなるんでしょうね~

個人的な話題ですが、そろそろ就活が見えてきたのでなかなかお出かけしづらくなります。それでも時間を見つけていけるとこにはいきたいな、と。(もちろん、就活が最優先で)
内定が決まれはかなり余裕ができるので、遠征はそれまでお預け?
今年は北海道、四国、381やサンライズがらみで山陰にいけるよう目標をもってがんばります。

 

ここまでありがとうございました。

*1:既に1000番台の基本でも1本が廃車済み。部品取りと思われる。

*2:現、波動用編成5500番台

*3:多分週末は毎日走ってる