さんぞく放浪記

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旅行好きが好き勝手するブログです。

濃厚九州旅行記 9/8~9/12 後編

あらすじ書くのもめんどくさいので前回の話はこちらをご覧ください。

 

sanzoku-man.hatenablog.com

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今回は9/11~9/12の帰るまでのお話です。

 

 

 

本来は走らない場所で

始まりは熊本駅

きれいな駅舎ですよね。

そんな熊本からは

再び行き先が人吉になる日は来るのだろうか

SL人吉に乗車。ホームに上がったら発車数分前だったので急いで乗り込みます。
これで終点鳥栖まで約3時間の旅路です。快速のくせに普通列車より時間掛かって1680¥とかマジ?

このブログを見てくださっている皆さんならご存じだとは思いますが、今回のSL人吉の特殊性を簡単に説明します。
元々は列車名の通り、熊本~人吉を結ぶ観光列車でしたが、先の台風で線路が文字通り「更地」と化してしまったため、鳥栖方面の列車として走っています。ちなみに、台風がやってくる直前までこれをメインに九州初上陸と肥薩線完乗をする予定でした。

機関車は何度も復活した結果、平成の世に「実質新造」された8620形の58654号機です。先代のあそBOYからの相棒は50系。復路用に後ろにDE10が付きます。

「いぶたま」もそうでしたがホントに木が多用されてますね。まぁどっちもよかったです。本来最後部の展望スペースからは景色が見えるのでしょうが、先ほど言った通りDE10がいるので見ることはできず。個人的にはご褒美ですが。

途中玉名で停車。

こんな感じで軽く撮れる時間がありました。鳥栖行に抜かれたけど。

 

そんなこんなで鳥栖に到着しまして、

現代ではSLは人気者。
ハチロク側は激ヤヴァパーリィだったのでデーテン側からお見送り。ハチロクと比べたら大きなお友達以外人気ないよな、、、

 

いざ長崎へ

 

次に乗るのは

かもめ23号です。7連の787系が充当なので席のバリエーションが豊富で個室グリーンやDXグリーンなどを備えています。んで、どこに乗ったかというと。

コンパートメントでした!

これ指定すれば特急料金以外が料金かからないとかマジっすか。きらめきとかは自由席解放とか言わないでね!
当初は個室グリーンを取りたかったんですが、当然空いておらず。でもこれでも十分だと思います。rail starよりかは特別感ありましたし。DXグリーンは高いし。
このコンパートメント、とてもよかったです。ただ、荷物棚はそんなに大きくないので大きめの荷物があると大変。また、トイレとかで席を立つと展開状態の中央のテーブルが邪魔になるで要注意。

 

途中、名前がダイヤ改正でかわなんとか*1になる肥前山口を通過。ここから先はダイヤ改正後は気動車しか走らなくなりました。

 

肥前鹿島を過ぎたあたりから有明海が広がります。絵にかいたような干潟が現れ、走行中の車内からムツゴロウを探しましたが見つかりませんでした(当たり前)。

このエリアは線路が海岸に沿って敷かれているので、先の線路が窓から見えるほど線形がぐにゃぐにゃです。それゆえ速度が遅く、景色を楽しむならば問題はありませんが、ここは観光路線ではなく特急街道。この線形がもろに長崎エリアへのスピードアップの妨げになっていることが実感できました。振り子機能を持たない787ならなおさらでしょう。さらに、単線で行き違いが必須となる区間なので微妙な遅れが発生するなど制約が結構あります。
あの短い西九州新幹線が暫定開業したのかがなんとなくわかる区間でした。

 

そんな長崎本線ですが諫早を出た後は新線に突入、先ほどとは裏腹にいきなり速度の上げ、トンネル内ではGを感じるほどの爆走を披露してくれました。

 

終わりと始まりが交差する長崎駅

長崎トンネルを出て浦上を発車。路面電車を横目に

長崎到着!

大きな構内は新幹線の終点にふさわしい雰囲気でした。

 

でも、これ少し経ったら架線剥がすんだろうなぁ

 

着いていきなり改札は出ません。「奴」がくるのでのんびり待機。
30分くらい待つと...

はい カッコいい

せっかく来たのだから、もう長崎には来れないであろう415系を記録。新しい駅にブロアー音が響き渡ります。シブいね。

架線・電車の乗り入れ・肥前山口の消えたモノ3点盛り

415系とのツーショットでオタクスタイルをキメるデブ

原則気動車だけしか入線できない今ではYC1とかいう訳の分からないネーミングのイカ釣り漁船が長崎在来線ホームをにぎわせているそうで。

415系を楽しんだ後は

787系を撮りました。堂々の8連で長崎駅に滑り込む姿はカッコいいですね。彼もまた長崎駅に来れなくなる役者の一人。8連になった理由が新幹線なのは何とも言えないが、、、

改札周辺は新幹線を出迎える準備はできていました。この時はまだロータリーができてなくて更地だったけど。
というか、駅から電停まで遠くない?大通り出るまで旧長崎駅横断はなかなかよ?

長崎の夜



長崎駅を後にし、路面電車で今回のホテルに荷物を置きに移動。ちゃんぽん食べるなら新地中華街の近くがいいなと思い、中華街の近くのホテルを取って気づいたのですが...

近けぇよ

まさか真下とは思わんでしょう。でも、近くに電停はあるしコンビニもあるので便利でした。

 

そして、バカ近い新地中華街でちゃんぽんを食べることに

1100+700円だった希ガス

意外と高いんですよちゃんぽん。でもね、せっかく来て名物食べないで帰るのは絶対いやなので気合入れました。味は、塩・魚介強めで美味しかったです。最初リンガーハット探したのは内緒な!
ちなみに足らない気がしたので天津飯を付けました。

中華街の通りには中秋節だったので黄色の提灯がぶら下がってました。
日本だけど日本離れした不思議な雰囲気。

ここから食後の散歩で港の方へ

 

こいつを見に来ました。
丁度寄港中だった砕氷艦しらせです。基準排水量が1万2650トンなので貨物船とかタンカー以外だと大きい部類。
夕方まで艦内見学できたそうですが、間に合わず。でも、どっしりとした姿を見ることができたので満足。この後、清水港を経由して所属の横須賀に帰ったみたいです。

 

ここからまた歩いて長崎駅からバスで稲荷山ロープウェイ乗り場へ。
稲荷山の展望台から夜景を見ることも、この旅の目的です。

これが100万ドルの夜景
撮っている人間の腕がなっていないので伝わりずらいですが、本物が半端じゃなく綺麗で感動しましたね。
今は円安が進みまくってるので末端価格1億5000万円(2022年10月20日現在)ですって。高いレートで100万ドルの夜景を楽しむなら今がおすすめです!(何の話だ)

 

感動的な夜景を見た後はこの後はリア充の山をかき分けてホテルに帰りましたとさ。

帰ってブラックモンブラン食べた 佐賀のだけど

さて寝るぞ、というタイミングであるものが走ることを知り、睡眠時間を削ってプランを練り直したアホがいたそうな。これは次の日に答えが判明します。

 

振り子で攻めろ!博多までの旅路

長く混沌とした旅もこの日で最終日。
本来のプランでは昼頃のかもめで帰る予定でしたが、乗車変更で早めのかもめで博多を目指します。
乗車変更といっても、払い戻ししたうえで再度取るという方法だったので手数料を取られましたけど。
今回使ったのは「九州ネットきっぷ」で安く特急を手配できたんです。5日と3日、当日までの種類があり、東日本のトクだ値みたいなやつです。これがかなり安く、当日のものでも運賃+指定料金>九州ネットきっぷグリーン車使用という逆転現象が起きているので、めちゃくちゃおすすめです。

 

ダイヤ通り試運転をしていたので電光掲示板も稼働

きっぷを取り直して長崎土産を買いこみ稼働し始めた西九州新幹線の電光掲示板を横目にホームにあがると

 

行きは787系だったので885系を狙いました。
そして、先ほど話で出てきたと思いますが

グリーン取っちゃった❤
安かったからね。しょうがない。


ウキウキで取ったグリーンですが、乗ってるうちに色々不満点が出てきまして。
コンパートメントとグリーン、比較が同一ではないので同じ土俵で語るのは少々変ですが、787と885の乗り心地は787の方が軍配が上がるのでは?と思いました。なんでか?というと、885側にちゃんと理由はありまして

  • 885のグリーンは革張りがポイントだが、長崎本線を爆走する885は揺れるのでツルツルした革張りのシートでは体が安定しなくてホールド感が×
  • 個体差の可能性があるがシートの支柱がガタガタになっていて、カーブの多い区間では遠心力でシート自体があっちこっち向いてしまう
  • シートの倒れる角度がしょっぱい(倒しすぎると滑って体がシートから落ちる可能性があるから致しかねなし)
  • 前の席と間隔があるので床からぶっとい支柱を生やして独立したテーブルをくっつけているので邪魔なうえに面が小さい サイドに折り畳みのテーブルはなし
  • フットレストがない
  • ニトリに売ってそう
  • 家の椅子の方がマシ

悲しいかな、これが現在JR九州最新の特急型電車(登場から約20年)のグリーンの感想です、、、
ボロクソ書きましたが、コンセントくらいかな...いい点...
革張り+振り子+厳しい線形のボディーホールド性はかなり悲惨ですよ...
速達性では885に軍配が上がりますがそれ以外は787の方がいいかも。
ホントにあのデザイナーは乗ってGOサイン出したん?

 

不満たらたらですが787系と比べて振り子を駆使して長崎本線攻略、爽快感はありました。そんなヤバいシートと格闘すること2時間

博多に着きました。が、普通列車に乗り換えてプラン変更の原因に会いに行きます。

 

「マヤ」に会いに

 

グワーン!!

やってきたのは福岡空港...の近くの箱崎駅です。

 

暑い中色々撮りながら待っていると

お目当てのマヤ検がやってきました。これを撮るために時刻表と格闘したそうですよ。
ちなみに、通過5秒後に曇ったので危ないのなんの。
色々あったけど東日本では絶滅したマヤ34を見ることができてなにより。

 

ここから博多に戻り、新幹線で帰る友人を見送りましたとさ。

 

人生初の飛行機

 

博多駅周辺のポポンとぽちを巡った後にお土産を買ってヤマトに預け、地下鉄で福岡空港へ。都心部からめちゃくちゃ近くてびっくり。


空港に着いてからは飛行機の乗り方を知っている友人に色々レクチャーを受けました。
恥ずかしながら実はこれまで飛行機に乗ったことがなく、福岡→茨城の便が初フライトでした。飛行機が怖いというよりも飛行機を使うシチュエーションがなかったことが原因でしょうか。

 

手荷物は10キロまでらしいので三脚にしばしのお別れを告げ(5日間12キロの荷物を背負っていたらしい)、時間まで適当にくつろぎタイム。
それでも時間があるので早めに保安検査を終わらせて保安検査場内にいました。

そして、搭乗の時間。保安検査さえ抜ければ簡単にのれてしまうのですね。

時間になってプッシュバック。
しおりも読んだしCAさんの説明も聞いた。ちゃんとナショジオメーデーを見て予習した。

ギュイイイイーーーンンン!

いきなり加速をはじめ簡単にあっという間に離陸してしまいました。ちょっと感動。
にしても離陸時のGがすごいですね。

 

離陸から1時間半してあっという間に

茨城到着!

ホントにあっという間でした。一日近くかけて九州にいったのに1時間半ですよ?
いやいや。ホントはまだ岩国あたりなんじゃないの?という疑問を抱えながら、荷物を受け取ってゲートを出ましたが、茨城空港なんですよね。やってきたシャトルバスはイカはおろか、いばっぴカードも使えない茨城交通のバスだったので急に現実に引き戻された感じがしました。
高速道路が工事で使えないので下道で水戸駅に行くというクソイベを体験して、見慣れた水戸駅南口に

 

帰りはかったるいので特急で最寄りまで帰りましたとさ。

 

おわりに

5日間は長いようであっという間。今回の九州は自分にとっていい経験になりました。
あんなに415系に乗る経験はもうないでしょうし、飛行機の乗り方も勉強できました。
初上陸でJR九州の4割の路線に乗れましたが、まだまだ気になる路線が数多くあります。
博多の中州でとんこつラーメン食べたり、大分の温泉巡りとかしてないので次回の九州上陸の楽しみに取っておきたいと思います。

 

前編・中編合わせて長くなりましたが、ここまで見てくださりありがとうございました。

*1:江北に改称