さんぞく放浪記

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旅行好きが好き勝手するブログです。

東日本で日本横断!?JR東日本パスの旅 10/14~10/16

 

今年って鉄道開業150周年なんですってね。100周年の時はいろいろイベント列車とか走ったみたいですがコロ助とかの影響であまり大きな催しはありませんでした。こんなご時世に東京~横浜でSLなんて走らせたらろくなことにならないからでしょうか。
それでも、とある切符が限定販売されたりと少しは盛り上がりましたかね?

かなり長い話になりますが、今回は鉄道開業150周年を記念して販売されたとある切符、JR東日本パス(以後東日本パス)を全国旅行支援と組み合わせてシバいてきたお話です。
ホントに長いから余裕あるときに見てね!

 

 

新潟を経由して秋田へ

時刻は朝5時を回ったところで、旅はスタート。
5時を回ってもまだ陽が上がらず真っ暗な季節になってまいりましたね。
この日の目的地は青森県大鰐温泉。かなり距離がありますが気張っていきましょう。

んで、始発に乗って行ったわけですが、不満がありましてですね。始発で早く東京方面を目指すとなると水戸で対面乗り換えをしなくてはならないのをなんとかして頂きたいですね。種別一緒・行き先が同じなのにねぇ...*1

途中、友部で4分の乗り換え。水戸線に入り一路小山方面へ。
小山からは大宮を目指しますが、通常ならば宇都宮線で大宮を目指すのが筋だと思います。しかし、今回のきっぷは自由席なら新幹線相手に無双する東日本パス。新幹線で時短を図ります。

乗り換え時間は6分。水戸線ホーム→新幹線は距離があるのであまり余裕はありませんでした。
なすの258号に乗りましたが、かなり混みこみ。通勤需要が結構あるのでしょうね。

新幹線ですから17分ほどで大宮着。

続けて大宮からは上に出ている、とき303号で新潟へ。
上越新幹線は途切れ途切れの乗車なのでこれで完乗が狙えます。

この「とき303号」は通勤時間帯でありながら熊谷や高崎をすっとばし、いきなり越後湯沢というなかなかの割り切り仕様。新潟まで乗るので個人的にはどうだっていいのですが。

この日、朝は雨がぱらついていたのですが、新潟まで来ると少しづつ晴れ間が。

あっという間に新潟着。ここから秋田方面に向かうには色々方法があります。
馬鹿正直に普通列車笹川流れを超えるのもよし。
いなほを利用して突破するのもよし。
海里でのんびり酒田を目指すものいいでしょう。
このなかでバカが選んだ選択肢とは...

新潟スイッチターン

ワイの答えはこれや!!!

 

答えは「新幹線折り返し」でした!

 

こんなん当てられんやろ。
とき303号は新潟9:01着、東京行のとき312号は9:05発なので新潟滞在は4分でした。
バカかな?
秋田行くって言ってるのに、誰も新潟~東京経由で秋田とは思わへんやろ

 

なぜ、スピード折り返しをするのかというと、一つは上越新幹線完乗が目的であり、もう一つはこの「とき312号」に乗ることでした。
この「とき312号」には特筆すべき特徴があり、それは新潟~東京間大宮以外通過ということです。越後湯沢はもちろん、上野まですっ飛ばすストロングスタイル。*2
これを乗るために始発で来たワケです。
こんなことをしても自由席を使えば別途料金はかからないのでいいですよね。

 

最速の「とき312号」は東京まで文字通りあっという間。
ホントに越後湯沢とか上野を通過しましたよ。
これから「正当法」で秋田に向かうので適当に弁当を買い、列に並びます。

こまちと「斜陽の特急」

ここからは「こまち21号」で秋田を目指します。本当です。
ちなみに金曜の昼前でありながら仙台まで空席なし。東日本パスすげー。
しっかし、E6の座席狭くありません?

飯食べたり動画見ていたら盛岡を過ぎ、岩手山がお出迎え。
田沢湖線は結構風光明媚な路線でしたね。海側ゆえに崖しか見えませんでしたけど。
単線が多いし急カーブが多く強引に新幹線を走らせてる印象。
山形新幹線もそうですけど速達性と定時性の考えてさっさと峠に長大トンネル掘った方がいいと思います。
あと、大曲で誰も座席を回転させないんですね。まぁ秋田が近いからめんどくさいし。

 

東京を出て約3時間40分

秋田に到着。ここまで7時間くらいかかりました。(寄り道したからだろ)
秋田駅前を軽く散策しましたが特段...

適当に時間をつぶして自由席列に並びます。

この日の最終ランナー、「つがる6号」です。
時間が時間なのか、こんな期間でありながら簡単に自由席に座れてしまいました。
まわりを見ても乗客はまばらで寂しい感じがしました。八郎潟のあたりの景色も寂しかったですし。(突然の流れ弾)

フォローするとお休みの日とかは指定席・自由席ともににぎわったみたいですから
時間と接続のせいだと思います。たぶん、、、

東能代の待合室?がくまげら仕様になっていました。本来、五能線を使用して青森入りを果たすはずが8月の豪雨被害を受けて一部区間のみの運転に。
この「つがる」も奥羽本線の路盤流失により長期運休。運転が危ぶまれましたがJR東日本パス期間直前に復旧、今回の行程につながります。畜生めぇ

秋田から約2時間で一日目の目的地、大鰐温泉に到着。
特急が止まる駅なので少し栄えています。

スーパーでご飯を買ってホテルに向かい。この日は終了。
次の日はとある列車とチキンレースをするので早めに寝ました。

 

ぎんいろ電車の未来

この日は大鰐温泉からスタート。お前は誰だ

 

奥羽本線で青森方面を目指してもよいですが、せっかく来たので大鰐線弘前を目指します。大鰐温泉弘前は前日に回収済みなのでこちらのルートでも問題ありません。
JRの方の駅舎も言うほど新しくありませんが、大鰐線の施設は「輪にかけて」古かったです。大鰐だけに

ここで活躍するのは東急のお下がりである7000形のみ。先頭化改造をした弘南線とちがい、ほぼ原形で非冷房。というか台車を中心に重量増に耐えられないのですが。原形なおかつ、まとまった数を残しているのはここだけだと思います。少し前に話題になった養老鉄道に譲渡の「スーパーオールドルーキー*3」は最初から車体以外別物なので、、、

ヘッドマークで察したと思いますが期間限定でお休みの日はどこまで乗っても100円なんですよ。すごくない? 
わけわかんない運賃のせいで入場券の方が高いという逆転現象が起きてます。

始発で乗ったのですが5~6人くらい乗ってて3人くらいオタクでしたかね?
東日本パスと土日祝日100円というコンボで多少は乗る人が増えたのかなと。
それでもあまり話題にあがらず(地元の評判はどうなのか)、厳しい。
日本全国を対象としても廃線の危機を迎えているであろう大鰐線
5年ほど前?に地域住民の反対で廃線が撤回された路線、とても心配です。
現在95周年だそうですが100年目を迎えることはできるのでしょうか。ここ数年が正念場ですね。

途中、津軽大沢でED22を発見。御年96歳のアメリカ生まれのおじいちゃんですが除雪任務でまだ本線に出ることができます。キ100と共に雪を跳ね飛ばす姿をみてみたいな...

奥羽本線の約4倍の時間をかけて中央弘前にやってきました。
中央弘前駅は一昔前のタクシーの営業所みたいでノスタルジーな雰囲気を醸し出していました。
というか川の真横にホームがあるのね...

 

ここから弘前駅は歩いて15分ほど。奥羽本線と乗り換え..にはならない所要時間ですね。これは。良く言うと棲み分けができてる、悪く言うとアクセスがクソ。
個人的には知らない街を歩くのは好きなので別に構いませんけどね。

 

弘前から紫のななまるゐちで一路青森へ

 

チキンレースの行方

人生初の青森。時刻は8時すぎ。まだ観光するにはいささか早すぎる時間帯ですよね。
そこでここからはとある電車を先回りして撮影しようと画策しました。

相手はレインボーことEF81 95牽引のカシオペアの回送です。
前日に言っていたチキンレースの相手となります。
隣に停まっている703系で八戸手前の陸奥市川で下車し撮影地に向かいます。
いざ勝負!!!






八戸で降り立ちましたが、新青森延伸まで東北新幹線の終着駅をしていただけあって割と大きいですね。しかも、かなり栄えている。本八戸方面とかすごいんじゃないかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?カシオペアはどうしたかって?
察しろよ

適当に調べた撮影地は予想以上に時間が掛かり、後述しますが体に「爆弾」を抱えてのダッシュだったために追いかけ失敗。皮肉にもポイントまで数10メートルほどで踏切がなりゲームオーバーを相成りました。悔しい。救いは死ぬほど曇っていたことですかね。

ちなみに、青い森鉄道と車窓は浅虫温泉周辺をはじめ、見てたらあっという間でしたね。三セクになっても日本の大動脈を担う路線ですから線路状態が良く揺れが少ない上に電車はガンガン飛ばすのでノンストレスでした。浅虫温泉や三沢を中心に観光客と地元の方の乗降が多かったです。あと、土日祝日だけなのか分かりませんがアテンダントさんの添乗してました。

今回は撮り鉄ではなく乗り鉄としての旅ですから気を取り直して、八戸駅周辺をぶらり。先ほど話したように10年ちょい前まで(そんなに経ったの!?)一大ターミナルとして機能していたのでお土産売り場が多かったですね。本八戸とか陸奥湊の方も行きたかったのですが新幹線の時間まであまりないので次の機会に。

 

北の終着駅 青森

本来の目的は青森観光。戻りに新幹線を使ってサクッと新青森に向かいます。

東日本パスの効力を最大限に活用しないともったいないですもんね。

2時前に青森着。猛ダッシュでここにやってきました。
ここで頂くのは、

味噌カレー牛乳ラーメン(バター入)
。。。

名前が渋滞しとる!!!(CV.ノブ)

名前が完全に渋滞していますが味はまずまず。味噌とカレーというクセつよ状態を牛乳が取り持っている感じで悪くなかったです。
日清のカップヌードルあたりで奇天烈味部門として出てきてもおかしくない味ではありますが(おい)

 

食べたらお散歩。青森駅周辺を散策してみたかったんですよねぇ。

行きついた先は

メモリアルシップとなった八甲田丸です。せっかくなので見に来ました。
数々のドラマを生み出した青函連絡船の一隻が青森に、もう一隻*4は函館側にいるそうです。
色々見どころはありますが、

第一機関室のエンジンはエモエモエモ太郎です。
V16エンジンが並ぶ姿にはおじさんニッコリですよ。

あとは、

キハ183登場まで北海道で頭張っていたキハ82です。
ずっと屋内保存だったので現役時の煤汚れ以外は劣化がなくとても保存状態が良好。

どうでもいいですが、ここはJAFの優待で50円くらい?割引してくれるので会員なら、ぜひ。

宿まで750キロ

陽も傾いてきた4時過ぎ

絶対秋田から乗ってやるからな

街中を見て回ったりお土産を買って家に送りつけたりして青森駅に帰ってきました。
青森って街中りんごだらけでしたね...お土産屋なんてりんご系のパッケージで真っ赤。
ここから弘前行のななまるゐちでこの日の宿へ向かいます。

 

青森からスカイツリーって見えるんですね...
んなわけあるかい

青森から一気に東京まで戻ってきてしまいました。
ホントは青森にもう一泊したかったのですが少し理由がありまして

  • 旅行割で青森の宿があまり空いてなかった
  • 朝イチの新幹線で関東に行くのはキツイし混みそうであったから
  • ホテル込みで混みそうな場所は嫌だから→この地点では東京で旅行割はなし

このことを考慮して東京へ逃げてきました。
両国のアパは良かったですよ。サウナないけど。

錦糸町のライクで夕飯を食べてこの日は終了。
いよいよ最終日です。

「二人のダンサー」と金目鯛

この日は池袋から。踊り子5号で伊豆半島の東、下田を目指します。
前日までホントに青森にいたんですかね?

257はあずさ以来で踊り子は185時代に乗ったきり。

東海道線を走ること、コンセントがあること以外は大して中央線時代と変わりませんね。
まぁそんなもんか、、、

 

東海道線の熱海までは散々乗ったのですが、伊東線伊豆急は初めて。
車内からガンガン湯気をみることができる熱川温泉すごい!
バナナワニ園とか行ってみたいですよね。

片瀬白田伊豆稲取では伊豆急らしく窓一面に広がる青のパノラマを満喫。
伊豆急は無理矢理下田まで線路を引いたので意外と海が見えなかったんですよ。

池袋から3時間かけて下田に漂着。
12時半なので

食べたかった金目鯛をいただきました。
時間があまりなかったので煮付けではなく炙りで。
金目鯛はやっぱ甘くておいしいですわ。

 

食休みして散策したらあっという間に下田を離れる時間。
ペリー公園まで行けなかったヨ...

 

行きはノーマルの「踊り子」とくれば当然帰りは

泣く子も黙るオールグリーン車で構成されるサフィール踊り子で旅のフィナーレを飾ってもらおうじゃないか!
東京から地元に戻る「ひたち21号」に乗る際に毎回、煌びやか雰囲気を纏わせ東京駅に滑り込む姿に「いつか乗ってやる!」と羨望の眼差しを向けていました。
そんな憧れの観光特急、「サフィール踊り子」で東京まで戻ろうと思います。

プレミアムグリーンで

すごく..高かったです...
2時間ちょいで特急・プレミアムグリーン料金8000¥はヤバいって奥さん。

電動リクライニングは当たり前についてるし、大型のバックシェルが全ての席についているので、さながらフリーザ様のポット。
値段から高級感はかなりありますから申し分ないかなと。
個体差なのか分かりませんけど自分が座った席のヘッドレストが緩くて少し離すと一番下に落っこちてしまうのは不満でしたけど。
あと、荷物棚がないことがプレミアムグリーン最大の欠点ですかね。採光窓じゃなくてハットラック付き荷物棚を用意するべきだったんじゃないでしょうか。ターゲットは温泉街への観光客なわけですし。足元はリクライニング稼働させたらスペースは消滅しますし、自分の目がいかない車端の荷物スペースを使えということか...
当然ですけどグリーン車には荷物棚あります。なんだそりゃ。

荷物事情以外は文句はありません。
詳しい座席紹介はネットの海に掃いて捨てるほどあるのでそっちを見てください。かったるいので。

サフィール踊り子専用のチャイムが流れ東京のオフィス街が近づいてきました。
特別なぼったくり空間とのお別れの時間。
カフェテリアが連結されていますけどこの席から立つのがなんかもったいないなくて行けてません。
体のコンディションが最悪の自分にとって最適解。
今度は仲間と個室グリーン乗りたいな、と思いつつ下車。

ほぼ対面乗り換えで「ひたち21号」に乗り換えて帰路につきました。

おわりに

二泊三日の力業旅行記、いかがでしょうか。ハンパなく長くなってしましましたが、個人的にはギュッとまとめたつもりです... 
クソ長いから前編・後編で分ければ、と反省。
北は青森、南は下田とかなりの距離を移動し、総移動距離約3100キロほど、この距離は北海道の択捉島から沖縄県与那国島を結んだ直線距離に匹敵するらしいです。正規料金で84270円*5ですからかなり得したかな。元値が22150円ですし。
いきたいところ、食べたいもの、まだまだたくさんありましたが、また来るきっかけとして残しておきましょう。

もうひとつ、カシオペア追っかけのあたりで「腰が痛い」と発言していましたが、実は旅行に出る少し前に椎間板ヘルニアを発症していました。まだこの時はそうだと知らなかったとはいえ、強行したのでこいつはバカです。腰痛い上に足が痺れるって普通じゃねぇから。

まとめますと、何らかのきっかけ(今回なら東日本パスや旅行割)で知らない土地に行くことは楽しいがヘルニアで旅に出るな、です。

 

最後までお付き合いありがとうございました。
皆さまもお身体には気をつけてくださいね。

 

*1:ちょっと前のダイヤ改正以前の土日ダイヤはこれに加えて土浦でもう一回乗り換えを強いられていた

*2:本当の最速は下りの「とき311号」

*3:あれは7700形 車体以外は魔改造されている

*4:摩周丸

*5:プレミアムグリーンと大鰐線は含まず