さんぞく放浪記

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旅行好きが好き勝手するブログです。

東京から大回り!冬の北陸の洗礼を受ける旅 前編 2023/2/14~2/16

 

皆さん、「冬の旅行」と言ったらどこに行きますか?

寒いのがイヤ!という方は沖縄や海外に行きますでしょうし、ドMは北海道とか行くのでしょうか。私はどちらかというと後者ですが。。。
雪がほとんど降らない地域の人間なので雪をみると年をとっても興奮するものです(個人談)。

今回は「そろそろ雪は終わりかぁ」というなめきった思想をもったにわか者が北陸に行ったお話です。

 

いきさつ

「就活が本格的になる前に一発キメるかぁ~」という安易な理由で2泊ほどの距離で行ける場所を選定。2泊もあればどこでも行けるケド、というツッコミは置いといて、まだまだ未探検の地である北陸に焦点を当てました。はくたかですけどトクだ値30%取れましたし。そんなこんなで下地ができたため北陸3県に行くこととなりました。

いつものことですが、ろくに下調べしないで時が経ち当日を迎えることに。。。

碓氷を超えて富山へ

上野駅への行程はカットします。いつも通りビューンしてドーンなので。

んでんで、上野から乗るのは

はくたか553号です。たしか車両は東だったかな。
取った席は窓側A席です。
上野から乗ったと申しましたが、おかしいな?この日は平日
なのにほぼ満席とはいったい...
東京発車地点でB・C席が埋まっており、「ごめんなさい」してA席に突撃。
荷棚も埋まっていたので荷物は抱えて着席。かなしいね。
通勤客に加えてスキーヤーも散見され、なかなかの混雑。ですが、この混雑は長野まででした。

ホントに列車は停車したことがあるのかわからない安中榛名を通過、あっという間に碓氷峠を通過し浅間山を望む。実は長野新幹線区間含めてほぼ未乗であったので、碓氷峠攻略はとても感動しました。バスか車でしか通過したことがないものですから...
鉄道ファンの「聖域」といわれる「ヨコカル」区間を現役時代に体験してみたかったです。

長野までは割と駅をすっ飛ばしてきましたが、ここからは各駅に停車。
なんか雪が降り始めましたね...


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どうしてこうなった…

さっきまで雪がなかったのに…

しな鉄(旧信越本線)の豊野を過ぎたあたりから景色は一変。まぁスキー場が点在している飯山エリアに向かっているのである程度理解はできますが、いきなり雪国になるのはびっくりしますよ。


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飯山、上越妙高を通過し、日本海側に出ると雪は落ち着き、糸魚川付近で海とご対面。
車窓から日本海を拝めるのは北陸新幹線アイデンティティの一つでしょうか。

富山弾着

個人的な見解ですが、西日本管轄に入ると富山まであっという間の気がします。
やや古い人間なのでここからサンダーバードに乗れそうですが、、、

ここで今回2日間使用するきっぷを窓口で発行。


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えきねっとのeチケットで北陸に来ると「北陸周遊乗車券」というフリーパスが発行できます。

条件はeチケットを購入したことを証明*1することができれば窓口がある駅で発行してくれます。

料金は脅威の2580円。特急券は別で新幹線に乗れないことを除けば北陸地区の移動はほぼ無料になります(?)。富山〜鯖江まで単純移動するだけで元が取れます。というか、これ一枚で糸魚川から舞鶴の近くまで行けるの怖くない?
複雑に会社が入り組み、通しで乗ると何度も料金のリセットを食らう北陸地区では適当に乗るだけであっという間に元が取れてしまうのです。
最大の弱点は影の薄さ。パンフレットとか見たことないような気がします。まさに「知る人ぞ知る」お得なフリーパスだと思います。

影は薄くても強烈な価格設定の「北陸周遊乗車券」ですが、なんだか無くなりそうな噂があったので使ってみたかったんですよね。*2

富山に着いてコンコースに出ると路面電車(市内線)がお出迎え。
普通に話していますがコンコースに路面電車ですよ?
バスより自然に入ってきてるじゃん。

鉄道線から迷いようがないほどダイレクトに乗り換えができる市内線は自分のようなよそ者にはわかりやすくうれしいものです。

せっかくきたので軽く市内線の電車をウォッチ。

デ7000形

製造から60年近い古豪がやってきましたがいきなりの吹雪。
先が思いやられます。

ガンガンいろんな車両がやってきましたが吹雪と寒さで早くもリタイヤ。
よわいね。

14760形

17480形(元東急8590)

16010形(元西武5000)

んで寒い中稲荷町近くで地鉄を撮るという拷問開始。

地鉄の代表的なオリジナル車両である、14760形(雷鳥色が撮りたかったケド)や初代レッドアローにして機器がめちゃくちゃな16010形に会えたので満足。

地鉄の形式って結構特殊なんですよね。モーターの馬力+形式番号なのでJR四国以上に異彩を放っています。

ここから電鉄富山の隣駅、稲荷町まで散歩。


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これは魔境。

 

色々転がっているので見物する価値はあり?

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最近運行開始した元西武10000形改造の20020形はこの日、稲荷町で日中はおねんね。なかなか縁がなく、最後まで乗ることはありませんでした。

先程紹介した元初代レッドアローの16010形もとい西武5000の床下機器を流用して西武10000が誕生。それ故、車体以外は剥ぎ取られてしまったため、買い取った地鉄がいろんな会社から買い取った部品を集めて作ったので、いろんな機器がごちゃごちゃになっています。台車なんでどう見ても西武のものじゃありませんし。
つまり、富山の地にてドナーと再会を果たすという面白いことに

いや、20020は奪った機器を16010に返してやれよ。

立山の麓へ

そんなこんなで

稲荷町から電鉄富山に戻り、ここから全線完乗の旅に。
窓口でフリーパスを購入して、まずは立山に。

来たのは元東急8590の17480形。
これであの立山の麓まで行くんか…?
なんだか不安になってきました。

 

ガタガタ揺れながら富山平野を疾走。
パッと見でも分かるくらいの隙間が空いているジョイント。
鉄の特性上レールが縮む冬なので仕方ないのですがなかなかの揺れ具合。
こんな状態でも列車のスピードメーターは85を指し、運ちゃんの体はぐわんぐわん揺れる…


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地鉄のワイルドさに驚かされていると徐々に車窓には雪が増えてきます。
田園都市線時代に半蔵門線で乗ったことのある車両ですから窓の外に雪原が広がっているのはやや違和感。


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…いや増えすぎでは?

まぁ立山の麓なので仕方ないですが
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列車は唸り、勾配を駆け上がると立山駅に到着。

すごい…雪…です…


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だからスノーシューズを履く必要があったんですね。旅直前にシュー○ラザで買っといて良かった!


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なかなかの積雪ですが、ホーム端に立山アルペンルートよろしく「壁」が出現することがあるので、まだ大したことなさそうです。


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立山駅は一昔の地下鉄チックな印象。 

駅自体は割と大きいです。いちおう立山アルペンルートへの玄関口ですし。
今でこそ優等列車は激減しましたが、名鉄国鉄・JRが乗り入れていたようなところですから。

列車発車まで駅舎内にいました。だって雪すごいんだもん。


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線路もこんなですから恐ろしい。

それでも東京育ちの電車はプロの運転手の力で難なく山を降りていきました。


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一路稲荷町

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駅名板がズタボロな岩峅寺で上滝・不二越線に乗り換え。

17480とはここでお別れ。

次の〜電車は〜〜!?


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元京阪の3000よろしく10030形がお出迎え。

元を正せばこの車両は特急仕様ですので


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かっちり転換クロスシートを備える豪華仕様。

平日には出てきませんけどダブルデッカー車も所属してるので面白いですよね。

ダブルデッカーを挟んでいる編成は京阪所属時の特急色を纏っていますがこちらはオリジナル塗装の「かぼちゃ」。とはいえ中身は大体一緒です。

南富山で路面電車と線路が混ざっているところを撮り忘れて稲荷町まで戻ってきました。

本線の果て、宇奈月温泉に向かう

ここからついに本線の終点である宇奈月温泉を目指します。

いやぁ〜そろそろオリジナル車両の14760形に乗りたいなぁ!?

レッドアローでもいいのよぉ〜!?


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知ってた

ということで通勤仕様のこいつで宇奈月温泉に行きます。


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列車はトコトコ山に向かって針路を取りますが、急勾配がまったくない平野に位置する上市でスイッチバック。本線の見どころの一つではないでしょうか。

昔に廃線になった路線があった名残らしく、ここから山ではなく海に向かって行く感じになります。理由を聞くと遠軽みたいですね。


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そして針路を海に変えるとあいの風とやま鉄道と合流。元北陸本線ですが、新幹線開業で第三セクターに移管。主に日本海縦貫線としての役割と通勤通学輸送をメインに行っています。詳しいことは後ほど。


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魚津の街が近づくと元北陸本線コークスクリューかました上に高架という同じ土俵に上がってきます。割と並走区間が長いような。

この辺は割と混んでいたので写真はしばらくなしです。


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話飛ばし過ぎじゃね?

だって新黒部すぎるまで混んでいたんだもん。

立山のように雪が現れるといよいよ終点。宇奈月温泉が近づいてきます。


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これにて富山地方鉄道の鉄道線(元ライトレールは除く)は完乗です。

多分、稲荷町まで散歩したり立山線と上滝・不二越線の順番変えてたらもっと早く到達できたかと。

乗れればいいんじゃい


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お隣には黒部峡谷鉄道のトロッコ群が冬眠中。春がやってくるのを雪を被りながら待っています。

宇奈月「温泉」ですから、ホームに足湯があります!
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あります💢

はい、寒いので列車に戻りました。

あいの風を感じる

あいの風とやま鉄道の乗り換え駅、新魚津までカット。ここから元北陸本線で富山に戻って行きます。


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ここ、魚津からやっとこ最強フリーきっぷの出番です。と言っても片道570円程度ですがネ…

初めて乗りましたが、三セクになっても動脈の一つであるため結構早い!地鉄だとこの区間は1.5倍の時間が。

それでも、停車駅の多い地鉄と速達性重視のあいの風はちゃんと棲み分けられていました。


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魚津から24分程度で富山に到着。

めちゃくちゃ混んでいたんですけど。

このまま市内線でホテルに行って荷物を投げ捨て、地域クーポンをなぜか4000円もらえたのでウキウキで寿司を食いに駅に戻りましたが、もうどこのお店も受付終了...


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仕方ないので「富山ブラックラーメン」を食べて、例のホテルで乞食したラーメン食べてこの日は終了。

こいつ2杯のラーメン食ってる。これはデブ。

 

長々と話していてもアレなので2日目以降は後編に。

次回予告

蒼きラストワンと金沢の洗礼、そして新幹線開業が近づく福井界隈

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

 

*1:えきねっとの画面かそれを証明するコピーがあれば買える

*2:マジでなくなるそうです。JR西日本に特別企画のきっぷに粛清の嵐が吹き荒れ、無事死亡。購入・使用できるのは2023/3/31まで