前回の続きです。
ホウチシテイタワケデハアリマセン。
前回は東京から飛び出し紀伊半島へ。
普通であれば紀伊半島を回ったらそこで帰途につくのが一般的だとは思いますが、これはマゾヒストツーリズム。
これで終わりなわけがありません。
気分はホテル?
三重・和歌山を回って大阪の港にきました。
港ですからここからはお船なのですが
行先は門司港や東予港。この時の時刻は9時前なので、すでに名門大洋フェリーはででいます。
となると?
オレンジフェリーで四国に渡ります!!
オレンジフェリーはここ、大阪港から愛媛県の東予港を8時間で結ぶ瀬戸内海を航行するフェリーです。
フェリーのなかでは少々お高めの価格設定と短い航路ですが、人気の理由を乗ることで理解しました。
これかぁ...
ホテルばりの豪華なエントランスがお出迎え。短距離でありながらそれなりのお値段がしますから多少はね?
通路からドアに入ると、また通路。
指定のドアを開ければ個室へアクセスできます。
ドアをあけたらまたドアなので何だか変な気分。
中はこんな感じ。
狭くなくてgood。ベッドの大きさはなんとかセーフ。
コンセントもちゃんとあるので安心。
ただ、密閉空間なので冬でも暑い...
本航路は穏やかな瀬戸内海を航行するので全く揺れは気にならず快適。
鍵は内鍵のみなので部屋を離れる場合は貴重品をもっていくべき。
10時丁度に出港。汽笛を鳴らすのかと身構えていたのに鳴らさずに岸壁から離れました。ちょっと残念。
出港を見届けたら、そのままお風呂にGO。大浴場には温めの湯船とジェットバスがあります。
ジェットバスはちょっと?熱いので注意。
熱さ指標としては高校生は誰一人入ってなかったレベル。いやわかんねーよ
夜も更けた11時頃。デッキに出ると船は明石海峡大橋に突入。
風呂上がりの丁度いいタイミングでした。
この後は瀬戸大橋...なのですが、さすがに人間の電池が切れそうになってきたのでここいらで就寝。
実際、逝きかけていたので(仕事終わりに快活で3時間睡眠)。
起きたらもう四国の岸壁が見えてきました。
もう少しくらいに乗っていたかったね。ほぼ気絶してたけど。
定刻通り...ではなく10分早い5:50分頃に下船開始。
ちなみに7時まで船内待機ができるのでのんびりするのも乙なモノ。
私?一刻を争う旅をしているので無理ですね...
そんでもって無料の送迎バスで約20キロ先の今治駅まで送ってもらいます。
バス代を考えるとやっぱり運賃は高くないのかな?
アンパンマンの國
2月でしたのでスマえき(か)しこく1日フリーきっぷ*1が使えラッキー。
ここからいしづち101号で松山へ。
ほえー...
幼児界の帝王が来ました。ここがアンパンマンの領土だということを忘れていました。再々リニューアルした8000とかまだ乗ったことのない8600とか乗りたかったものですがね...
アンパンマンの背に乗りひとまず松山に。
徐々に明るくなってゆく瀬戸内海を見ながら西に向かうのも乙なモノです。
寝不足の体に振り子はちょっと障るけど。
南国へ誘うぶっ飛びコースター
さあ愛媛は松山。さらに駒を進めるために乗り換え、宇和海へバトンタッチ。
朝からアンパンチを喰らい さーて宇和海は~?
はい。二度打ちです。。。
そうなるようにダイヤが組まれているみたいですね。
時刻表に載っているんだから確認しろという話ですが。
個人的にはこっちに乗せてほしいが、回送。
やなせたかしって高知じゃなかったか...?
またまたアンパンマンの背に乗り、松山を発車。軽快に南へ突き進んでゆきますが...
伊予市を出てから列車の様子が変わり???
立派な高架線に上がった列車はエンジンの唸りを上げ、高速走行したままカーブに突入。そしてトンネルに入るたび歪む窓と軋む車体…
これがアンパンマン飛行体験?
うねる内子線で100キロ前後を維持しながら突き抜けてゆきます。
多分今まで乗った特急の中で過激な部類かもしれません。
コレ乗る前は宇和海ってローカル特急でしょ?という認識でしたから。
実際は出せるだけスピードを出して高速バスを叩きのめす気概を持つ硬派な特急でした。
ちゃんと1時間に1本あって、ガラガラというわけでもない。
こりゃすごいわ。
激走を続けた宇和海は内子で少休憩。対向列車待ちをして、また激しい走りへ戻ります。
ここからは高架線から地上におりてありきたりな山中と田園風景の中を走る訳ですが、スピードは一切緩めず吹き飛んでゆきます。
四国は未開の地なのでマンモスが車窓から見ることができます。
藁で出来ているそうですがデカくね?
まだ雪が残っているので氷河期みたいな様相。
車窓に目を凝らすと段々畑と果樹園が広がり皆、オレンジ色の実を付けているのを眺められます。
みかんの本場であることは実感。
ただ、こんなに綺麗な景色は高速で流れてゆくので味わう時間は短い...
宇和島さんぽ
松山から地を這うアンパンマンがあっという間に宇和海は宇和島に連れてきてくれました。
宇和島駅はホテルとくっついているので立派な印象。汽車しか来ないし、有人改札だけど(このことを覚えておいてください)。
せっかくきたのでちょっと観光。
駅前には暖かいことをアピールするためなのかヤシの木が植えられているため南国情緒を味わえる。
台風の時って大丈夫なんか??
アーケードは人がいませんが朝なので、、、
朝だからだよね?
名誉のために補足するとイベントの準備をしていたのでこれからでしょう。
街中散歩しながら宇和島城へ。
立派な正門から入ります。
入ると石段が続き重荷を背負った体を虐めてきます。
ちょっと急ですが恐怖を覚えるほど急ではないのでご安心を。
石段を登り続けると小さな天守がそびえています。
どこにでもありそうな天守ですが1672年の完成から「そのまま」で、日本でも貴重な現存天守の一つに数えられるだそうです。
天守は小高い山の上にあるので宇和島の市街地を上から眺めることができます。
こうしてみると結構山が近いもので。
道理で線路が無茶苦茶に曲がっているわけだ。
時刻は11時。少々早いですがお昼ご飯に。
これが食べたくて宇和島に来ました。
宇和島の鯛めしです。駅から程近い「ほづみ亭」というところでいただきました。
松山の鯛めしがそうなのですが、一般的に鯛めしというとご飯と共に炊いたものでしょうが、宇和島のものは漬けスタイル。
刺身の鯛が入っていて、たれは醬油ベースで卵が取り纏めてくれます。
さながら高級卵かけごはん?
勢い余っておひつを丸ごとおかわり。だって美味しかったんだもん。
ちょっと時間があったので食後の運動を兼ねて宇和海を見送り。
疲れ気味の2000はともかく、N2000の方もステッカーがはがれているし。しおいって...
関東の民なので気動車特急自体新鮮なんですよね*2。
道後温泉温泉抜き
腹ごしらえを終えて宇和海14号で戻ります。
今度はアンパンマンではなくN2000。
2000と比べるとあんまりない印象。性能はやや強化されていますが、内装も色が違ったりとかなので...
松山に戻ったらなんかいました。
乗らせろ。
とりあえず松山の街に繰り出します。
そんでここは松山駅...なんですが、さっきの列車が停まるきれいな高架ホームと打って変わり昔ながらの佇まい。
駅舎を進むと旧松山駅ホームが鎮座。
ほんの少し前まで稼働していただけあって現役の残り香が漂っています。
そんなホーム以外は姿を消し始めて、2025年2月には線路の一部と電力関係がなくなっていました。
新しくできた改札側はまるで新幹線駅を想起させるような立派さ。
それにしても四国に新幹線がくるのはいつになるのか。
古めかしい伊予鉄の軌道線でごとごと。
なんでオレンジ一色にしたし...
道後温泉駅ってスタバ入っているんですね。
スタバで茶シバきするほど本数は少なくはないが。
保存されているかのように展示されている坊ちゃん列車。
専用の引込線と石碑が用意されているのは珍しいのでは?
素晴らしいフォルムをしていますが坊ちゃん列車は蒸気機関車ではなくディーゼル機関車なのはご愛嬌。
松山に来たらやっぱり外せないのが道後温泉。
3000年以上の歴史を誇る日本最古の温泉の人気ぶりは伊達ではありません。
本館は去年の12月に工事が完了したとあってとても綺麗。
前方右手の受付で入湯プランが選べるらしいです。
コレってスーパー銭湯じゃね…?
あとですね、藩士お馴染みの場所の聖地巡礼しました*3。
時代が時代なので自販機はないし、お店はリラックマだしで結構変わっている感じですが、側溝はそのままのようで。
ついでに近くにあった伊佐爾波神社も参拝。
まーたひざいじめだよぉ。
そんで温泉街きたのに温泉の話はしないのかって?
この日は微妙に寒く土曜日であったために銭湯はかなり混雑。
足湯はおばちゃん軍団が占拠。
泣く泣くパスと相成りました。
何しに来たんやお前。
大街道はちょっと散歩しました。
そんだけです。。。
お土産漁った帰りに大手町のダイヤモンドクロスへ。
電車が踏切で電車を待つというとても不思議な光景が松山の中心地で行われています。
車輪が独特なジョイント音を街中に響かせます。
路面電車側も鉄道側も車両の更新がすすんでいるので近々、今の組み合わせは見れなくなるかも。
端から端へ
お土産送っていたら乗りたかった特急に置いて行かれ...
8600だったんよな...
てなわけで選ばれたのはいしづち28号。またベテランの8000に世話になります。
バイバイ松山。
高松までのお供は温州みかん。おいしゅうございました。
朝来た道をさらに引き返して高松。
去年ぶりですね。
高松で一瞬何か買おうとしたら閉店の音楽が。
ここに到着したのは19:58。8時で閉まったってことは2分しか猶予はなかったってことです。無理ですね。はい。
本日のアンカーはしおかぜの後ろを追いかけてきた2700系。今は亡き岡山発のうずしお29号で先へ。
ちなみに一本前はレアキャラの2600系だったとか?
暗いなかうずしおは大激走。1時間ほどで徳島に到達。
徳島に着くなりオンボロ気動車キハ47がお隣に。
興奮して荷物をうずしおの中に置いてきたそうです。馬鹿だね*4。
徳島駅クッソ立派!オメー宇和島の親分だな?
やっぱり裏のホームには電車はおろか汽車しか来ないし未だに有人改札です。なんなら木造だし。
かなりギャップの激しい駅ですが、街の賑わいようを見ると明石海峡大橋の存在と阪神間の高速バスでしょうか。
この辺にぃ、美味いラーメン屋、あるらしいっすよ。
ってことで徳島ラーメンです。甘辛くてすき焼き風?ラーメン。
卵1こは貰えるのでとても嬉しい。
ちなみに替え玉しました。食い過ぎ。
快活に行く途中で見かけた徳島城跡の鷲の門なんですがなんでこんな色でライトアップしてるんや?これじゃラブ...
明石海峡大橋リターンズ
現実に戻る日になりました。
徳島大学前から高速バスに乗ります。目の前が泊まっていた快活なのでギリギリまで寝ていても安心!?
目的地は神戸。というかまた大阪です。
2日前にくぐった明石海峡大橋を今度は上から渡ります。
下からももちろん、上から通ってもこのつり橋の美しさを確認。
このようなプランになったのはたまたまなのでなんか嬉しい。
渡り終えると急に神戸の街へ入ってゆきます。
さっきまで畑とパソナばかりだったのに。
三宮に放り出されます。
その後は色々乗り継ぎ大阪へ。
なんでまた大阪戻ったかって?
アレですよ、凸■■■■■■■凸を見にわざわざ徳島から飛んだわけです。
これのためにプランを捻じ曲げて大阪に戻ってきました。
フル編成+PP+正調HMなんてこの先もうないかもしれないし。
これは頭デンシャ。
詳しくは「宮原操車場ツアー」と調べてね。
公共交通機関コンプ
はんきゆうのってー
大阪モノレールのってー
大事な大事な用事を済ませ、帰りは新幹線...では面白く?ないので飛行機で帰ります。スマートU25を使えば新幹線より安いしね。
大阪国際空港...?伊丹空港に行きたかったのに間違えた??
デンシャをしていたせいで保安検査締切まで30分前に空港に着いたのでかなり危なめ。良い子はマネしないように。りくろーおじさん買い忘れた。
今回の機材はA321。恥ずかしながらエアバスははじめてなのでいい経験。
定刻通りドアクローズ。久々の空中散歩。
今は混雑でろくにいけない建設途中の万博会場が。
あ。席は非常口ですた。
すっごくひろいなー。この席。しかも乗務員さんとお見合いだよ。
新幹線よりも圧倒的速さで羽田に着弾。
これにて陸海空の主要公共交通機関はコンプリート!
そして、次の日はいつも通り出勤したのでした...
おわりに
いかがだったでしょうか。前半は紀伊半島、後半は高知以外の四国旅。
本来は紀伊半島で終わる予定でしたが思いの外大阪到達が早かったため、別に計画していた四国をくっつけることにしました。
大阪に用がなければ高知まで行き、宿毛経由で宇和島~八幡浜~別府という計画がありましたが...
これは追々やってゆくかな。
またいつになるかわかりませんが次なる計画を立てることにします。
長々とご覧いただきありがとうございました。