さんぞく放浪記

さんぞく放浪記

旅行好きが好き勝手するブログです。

そばとうどん、時々飛行機 前編

お久しぶりです。昨年末、文春砲を喰らい裁判のために準備をしていたら年を越してしまいました。
別にブログを飽きてやめたわけではなく、ネタが面白いほどなかったので前回からかなり時間が空いてしまい…

忘れないうちにと早めに書いたんで許してくださいなんでもしますから(なんでもするとは言ってない)

言い訳は置いといて、これまで行くことがなかった山陰・四国を中心に今回は出雲大社金毘羅宮出雲そば讃岐うどんを求めて旅をしました。出発前日に完全な思いつきで行くと決めたのでちょっと計画が狂ったりハードなスケジュールになったりと、図らずもマゾヒストツアーとなってしまったお話です。

計画破綻からはじまる空の旅

始発で上京して、京急に乗り換えて羽田まで。
ここから旅立ちます。

まずはカウンターに殴り込みに行き、まだとれていない安いチケットを取りに行きます。

現在(2024年2月)、お高いイメージのある国内航空業界における二大巨頭のJALANAですが、どうも25歳以下のケツの青いクソガキに優しくしてくれてですね。JALスカイメイトANAはスマートU25という名前で投げ売りされています。

どう投げ売りなのか?というと、出発当日に空いてる席があれば高速バス並の値段で宙を舞うことができます。どちらの会社もおんなじ感じです。気になる方は調べてみてください。当然のことながら満席になれば取ることはできません

ただ、まぁ...性質上当日(オンラインは日付が変わった0:00から)になってみないとチケットが取れるかどうかわからないことと、変更ができない点がネックでしょうか。それでも日本を代表する会社に飛行機にLCC並みの価格で乗れるのは大きな魅力でしょう。

そういうわけで、話題のやくも撮って出雲大社行けたらなーってことでJALスカイメイト指定のある出雲空港を選択することにします。たしか8000円程度だったかと。

初回は年齢確認が必要でカウンターで一度処理してもらわなくてはなりません。これさえクリアできればオンラインで予約できるのですが…

狙うは羽田を9:50に出るJAL279便です。

まぁ2月は観光オフシーズンですし、出雲行ですからね。そんなに人気ないでしょうから当日余裕で取れるでしょ!ガハハ!!

終わりです…

土曜日の午前...舐めてました...

さよなら……

でも、ここで引き下がるわけにはいきません。始発で来てるし。

代案を探すべく頭の中を巡らせます。

石見空港...は遠すぎる。

米子空港...も満席...

考えに考えた結果、JALではなくANAに変更。

そして鳥取空港行の便をスマートU25で羽田9:10発のANA293便をなんとか確保。どうにか飛び立てそうです。
料金は13,000円程。当日フレックスだと倍以上なのでお安い。それでもJALスカイメイトよりは高いですね。

悲観的ですけどそもそもこの旅行には「筋書」なんてありません。
だって前日に思いついただけですし。なーんにも下準備をしてないのである程度覚悟はしていました。

なにはともあれ、計画とは少しずれましたが鳥取を目指します。

初めての山陰

荷物をカウンターにぶん投げて、保安検査もクリアして搭乗口で待機。

そんで搭乗。

今回乗るのはB737-800らしいです。航空機は詳しくはないのですが、汎用性の高い機体みたいです。

ギリギリに滑り込んだため、通路側でしたが乗れるだけマシということで。

でも富士山見れたからヨシ!

羽田から大体1時間20分ほどでコナン一色の鳥取空港、もとい鳥取砂丘コナン空港に到着。

砂場しかないのに治安悪そうっすね

リムジンバスも言わずがなコナン一色。バスジャック起きそう
バスに揺られて20分くらいで鳥取駅へ。

まぁ...その...県庁所在地の割にはその...

規模としては前橋とかと似たような雰囲気。土曜の昼にも関わらずあまり人が...

駅は高架化され立派なのですが自動改札ではないという...
ですが、来年には自動改札化するらしく、今しか見ることはできない光景です。

鳥取市民には失礼ですが特にやることがないのでホームに上がり列車に乗り込みます。

山陰の隠れた主役で出雲の国へ

瀬戸内海に面する山陽エリアだと移動は新幹線や高速バスが主力である一方、山陰エリアだと在来線特急と高速バスになります。

無論、この二つの交通機関はライバル関係ということでやり合うわけです。比較的新しく造られる高速道路に対して当時の建設技術で地形に抗わないように造られていった山陰本線。当然優位なのは高速バスなのですが、JR西日本鳥取・島根からお駄賃をもらって高速化のためにある秘密兵器を山陰エリアに投入しました。

それが今回、出雲市まで連れていってくれるキハ187スーパーまつかぜです。

グネグネした路線に対応するために車体を傾ける振り子装置と高出力エンジンを組み合わせた車両です。先頭車両のデザインはのっぺりしていてやややっつけ感がありますが。。。(垂直すぎて空気抵抗が大きくどうやらトンネル突入時は減速しなくてはならないらしい...?)

車内は西日本の電車特急と似たようなベージュ基調のオーソドックスな造り。2両なので指定と自由席の極めて単純なモノクラス構成になっています。もちろん、グリーン車なんてものはありません。

スーパーまつかぜ5号は11:40に鳥取を発ち、西へ。

先ほど述べたようにこの車両は振り子制御と大出力エンジン(900PS)の組み合わせで山陰本線をかっ飛ばしてゆきます。特に加速力には目を見張るものがあり、電車並みの加速の仕方をします。下手したら電車よりも早い??
駅やカーブなどでの加減速がすばらしいです。

ただ、キハ40の4.5倍のエンジンを積んでいるわけですからハイパワーのあまり室内までエンジン音が響き渡り、線路とエンジンの振動も結構入ってきます。足からはエンジンの振動が伝わり、座席はマッサージチェアの如く震え...
トンネル突入時には窓ガラスがガタガタになったりと不安点が多いこと。
走り性能に全振りでそれ以外は若干安っぽく感じました。個人的にはこの荒々しい乗り心地は嫌いではないのですが、一般のお客さんから見るとね...

鳥取を出ると内陸に入り、山がちでトンネルばかり。それでもしばらく走ると時々日本海が顔を覗かせます。

倉吉手前ではわい温泉の案内が出できます。アメリカのハワイにあやかっているわけではなく、漢字にすると「羽合」なので割と日本的な地名になりますね。それはそうと近くの海水浴場の名前が「ハワイ海水浴場」はやってますよね??

車窓から海を探しているとあっという間に伯備線との合流地点である伯耆大山へ。

EF64の貨物列車がお出迎え。ここから架線の下を走ります。

続けて米子。ここから出ている境港線の終点、境港は漫画家 水木しげるとゆかりがあり、あらゆるものに妖怪がいます。ここではホームと列車が該当します。この先の空港も鬼太郎の名前を冠しており、鳥取の空港は死神と幽霊族が支配。

米子を過ぎるとついに島根県に突入。県庁所在地の松江に停車。
この列車はスーパーの名を持つ列車として恥ずかしくない停車駅で、観光地である玉造温泉をかっ飛ばし次は目的地の出雲市です。

松江を出るとしじみで有名な宍道湖に出ます。やっぱでっかい。並走する国道をドライブしたら爽快感ありそう。

鳥取を出て1時間50分。ようやく目的地の出雲市に到着。出雲空港のチケットが取れていればこんなことには...

それでも刺激的なスーパーまつかぜの楽しい旅ができたのでよしとしましょう。

いつもこんなですが、ここからは時間との勝負です。

いぶし銀特急と縁結び

突然ですが今回のお供を紹介します。

レンタルサイクル君です!

この後の予定を鑑みて借りてみました。
借りた理由としてはこれからやくもを撮りに行くからですね。

ということで猛スピードで借りて斐伊川の土手に向かいました。

1009M やくも9号

7013M やくも13号

一度撮ってみたかった国鉄色とやくも色を狙いにわざわざやってきたわけです。
振り子制御ならではの振り子エラー(直線でも傾く)が2つともでてますね、これ。

面デカなのは踏み台持ってこないで柵をクリアしようとしたからですね。
で、でも...撮れたからいいや...

実はやくも9号と13号の間にレンタルサイクルで出雲大社へ参拝しに行っていました。
12キロくらいあったみたいです。我ながらアフォですよね。

かといって車借りるのも割高ですし、一畑電車は時間が合わなかったので機動性があるレンタルサイクルが最適だったので仕方なし。

こうした自分の知らない街を自転車で走るものいいですよね。
マルハンががっつり写ってるけど。

出雲大社参拝

自転車を40分くらい走らせて着弾。

んでんで、自転車を停めていざ参拝。

注連縄がデカい...

写真ではよく見る出雲大社ですが実際に行って見てみると迫力が違います。
でも、こちらは本殿ではなく神楽殿という祭事行事を執り行う場所で、実は1981年に建て替えられたものだそうです。

こちらが新嘗祭などの奉納行事を行う拝殿です。1954年竣功らしく神楽殿よりかは古く、理由としては不慮の事故で金閣寺状態になり、再建したためだそうです。

後ろの威風堂々立派な建築物が御本殿で、神社でよく見る大社造の代表的存在だそうです。たしかに神社といえば鳥居とこのスタイルですよね。

ちなみに御本殿には入れないので手前で参拝。

参拝が済んだので再びやくもを撮りに行くわけですが、ここまで来るのにトータル50分かかっており、このまま折り返すと間に合いません。

じゃあどうするのかというと

ばたでんと出雲そばを味わう

やってきました一畑電車出雲大社前駅です。洋を取り入れたモダンなスタイルがいいですね。

ここから電鉄出雲市の手前、大津町まで戻ります。

右は元東急の1000ですが、左はなんと自社発注の7000系

登場時は新造車両として話題を集めましたが、大手私鉄各社の車両が大型化・長寿命化したことによる中古車市場の枯渇によって、今後自社発注がスタンダートになるのでしょうか。

地方私鉄としては珍しい料金不要の特急に乗車。出雲ドームを見ながら戻ることにします。

途中、川跡という駅でスイッチバック

電鉄出雲市からみて出雲大社は西の方角にありますが、列車は一度東に向かってから本線から外れるように西に向かうので時間に関しては微妙...
歴史的に宍道湖方面に向かう路線の方が先だったのでしょうがないのですが。

電鉄出雲市から出雲大社前まで500円、往復1000円ですからちょっとお高め。
距離は13キロほどなので東京から赤羽くらいの距離でしょうか。

この後はやくも13号を撮影して駅まで戻りました。

出雲そばを食べに行きます。

駅前のお店で割子そばをいただきました。

出雲そばの食べ方としては一段目につゆをかけ、食べ終わったら二段目に残ったつゆとそば湯をかけ...というようにつゆを最後まで継ぎ足して食べるようです。

そば自体は黒め。コシはそこそこで香り強めでのど越し重視の感じででした。

食べ方がやや特殊でしたがおいしくいただきました。

次回予告

キリがいいので前編はここまで。次回はやくもに乗ってうどんの国香川へと向かいます。

 

ありがとうございました。