さんぞく放浪記

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旅行好きが好き勝手するブログです。

雪は降らないに越したことはない 2023/1/28

冬真っただ中で、寒さが最高潮のこの頃ですが皆さんお元気でしょうか。
今年の寒さは別格な気がします。西日本や日本海側では現在進行形で大雪の被害が出続けています。JR西が雪で「あぼーんネットワーク」を形成したことが記憶に新しいでしょうか。

そんな中、ある一人のバカが「雪が見たい」という軽率な理由で冬の南東北を巡ってきたお話です。

 

 

出落ち

前日、夜まで勤労していたので眠い目をこすりながら朝5時に支度。
マイナスを余裕で下回る朝。よりにもよってとても寒い日を引いてしまったというか。。。

えー…

ここは高萩駅です…

冒頭で私が言ったことを覚えていますでしょうか?

はいそうです。「雪が見たい」と。

はい。目の前に積もった雪が見えますよね?

これで旅の目的は達成されました。

ここまで見てくださってありがとうございました。

 

仙台までの道筋

というのは冗談でここから北へ向かいます。

前日の雪がかなり残る高萩を後にし、一路いわきへ。

いわきからはJR東における非電化区間のエースであるヒャクトーで移動。

ちなみに、北上したら雪が減り、いわき周辺は積雪がほぼありませんでした。
なんでや?

郡山からは🍆で仙台へ
最近軽率に新幹線に乗っているような気がしますが気のせいでしょう。

北に向かっているのですから、さすがに福島まで来ると降ってきますね。
そういえば山形新幹線方面は新車やら福島上り線アプローチ設置などいろいろと変わるそうで。アプローチ線が完成すれば、東北新幹線における運用の難所である福島の平面交差が解消されるので遅延とかが少なくなるでしょう。
というか福島で乗車している列車の横を通過するはずのはやぶさ山形新幹線遅延の煽りを受けて通過線で停車しましたが...

郡山から仙台って在来線でも高速でも結構かかるんですけど、新幹線使うとあっという間ですよね

仙台に到着するとE2がお出迎え。
山形新幹線のE3同様、E8が登場すればお役御免に。乗り撮りするなら今のうちといったところでしょうか。

北に向かう前にちょっと寄り道、仙台市営地下鉄南北線に少し乗りました。

ここを走るN1000系もまた、置き換えが決まっています。多分、ここでこの電車のことを語ってしまうと長くなるので、気になった方はググってください。ハマる人はハマります。

んで、サクッと用事を済ませ仙台に戻ってきました。

駅前の新ヨドバシが結構できてきましたね。「いつできんねん!」と思ってたらあっという間でしたわ…

冬の県境に挑む仙山線

ホームに戻りまして、ここから仙山線経由で山形を目指します。

お相手は東北の顔、E721です。すでに雪を纏っていてこの先が不安…

列車は第二広瀬川橋梁、通称熊ヶ根橋梁を通過。

愛子まで混んでいた車内もここまで来ると落ち着いてきます。

にしたって、愛子辺りまでは仙山線は郊外路線と言っても差し支えないでしょう。意外と言われていませんが、仙台都市部を抜け、青葉区に入ると「坂の街」という印象を受けます。それでも大学があったりと、絵に書いたようなベットタウンの中を突き進んでいく感じです。

仙台〜愛子は朝夕激混みという話も納得できますね。

暫くすると県境近づく作並へ。駅名板から漂う北朝鮮の香りはともかく、ここから雪が本格的♂に増えてきます。

仙山線ですが割と意外な歴史がありまして。ここは戦後しばらくは直流。クソ田舎の路線ということもあって試験対象として日本初の交流電化された経歴を持ちます。そしてここ、作並は少し前の黒磯のように地上方式による交直切換を行っていた駅でもあります。

全盛期と比べるとかなり存在感が薄れましたが、温泉地の駅としてはまだ重要な駅でしょう。でも、ここが青葉区って… 仙台市デケェなおい。

そうこうしているうちに列車は県境の仙山トンネルを抜け、仙山線のサミットである面白山高原を通過。何がおもろいねん。

ここから雪がヤバくなってきます。

仙山線の見どころの一つ、山寺へ。

下から見る分にはいいですが、この雪の中で階段がたくさんある山寺に登ったら滑り落ちそう…

豪雪地帯突入

山寺を過ぎるとだんだんと町並みが見えて、「人里に戻ってきた」という気持ちになったところで山形到着。

山形市内も結構雪、ありますね。何なら降ってたし。おまけによく見る宗教勧誘やってるし。

このときスニーカーではなく、スノーシューズ代用の登山靴で来ましたが大正解。普通のスニーカーなら雪が入ってきて指先が終わっていたでしょう。

飯屋は混んでいますし、時間があまりないのでさっさとホームに戻ります。

ここからの走者は、ななまるゐち新幹線エディション、もとい701-5500です。

もうすでにサンタさんのような状態になってますが…

ここからさらに北、新庄へしばし標準軌の旅。

えーと...ですね...
だんだんシャレにならない量の雪が車窓から見えるのですが...
新庄の近くの街である日本屈指の豪雪地帯、尾花沢に近づいている証拠でしょうか。
奥羽本線だと大石田周辺がそうでしょうか。

この辺のホームって壁があるから狭そう(現実逃避)
こんなめちゃくちゃな積雪があるにも関わらず対面には東京行きのつばさが、さも当たり前のように通過してゆきます。

強烈な積雪を目の当たりにして驚きを隠せないまま新庄へ。
...ってお前だれやねん。

急行の残影を求めて

ホームで遭難しそうな吹雪の中、今回のメインディッシュである列車に乗り換えます。

そう。ここからは快速湯けむりで仙台へと戻っていきます。

車両は磐越東線でも乗ったいつも通りヒャクトーがちょっとうんこ色ラッピングされている...
というわけではなく、秘密は車内にあります。

どうでしょうか?全くの別物でしょう?
この車両はキハ110系列において初期に作られた車両で有名なキハ58を置き換えるために盛岡に投入された車両です。この車両は急行運用が前提でしたのでJR東日本が産んだ急行型気動車と言っても過言ではないでしょう。同じヒャクトーで「特急型」がいたような...
と言っても、もう急行は早々に姿を消し、急行の陸中を種別ダウンさせた快速はまゆりとして今でも指定席料金をふんだくり設備を活かして活躍しています。
そんな豪華な設備を持った車両ですが、陸羽東線で活躍していた「みのり」の引退で空いた穴を埋めるべく後継として仙台が盛岡から強奪、登場したのが今回乗る快速湯けむりです。
JR化後に誕生した車両ですがJR黎明期らしくどことなく国鉄の雰囲気が味わえます。

そんな快速湯けむりですが、なんと!車内販売があります。
クラフトビールやおつまみなどを販売しているので手ぶらで乗っても面白いかもしれません。
このバカはクソ寒い中アイス食ってますが。。。

そんなこんなで陸羽東線のハイライト、鳴子峡を通過。ここでは観光列車らしく徐行してくれます。ですが、走行中に巻き上げられた雪が窓にこびりついたまま凍ってしまい見づらい...

列車は鳴子温泉郷を過ぎ、大崎平野に躍り出ます。
どこまでも続く銀世界の中をひた走り、しばらくすると地平の彼方に大崎の街並みが見えてきます。

大崎市市街地が近づいてくると新幹線との乗り換え駅である古川に。
在来線は陸羽東線のみですが、中心市街地ともあって駅前が発展していますね。

古川の隣は東北本線との接続駅である小牛田です。陸羽東線だけではなく石巻線も合流してきます。石巻線に乗って女川方面まで行ってみたいものですがなかなかね...
ここからは陸羽東線に別れを告げ、東北本線を疾走してゆきます。

途中、松島にも停車。この列車を松島への観光列車としても意義を持っていそうです。ホントは松島海岸駅のほうが近いよね、、、

新庄を発って2時間40分。
仙台に帰ってきました。お隣にはこれから乗るひたちがすでに待機しています。新幹線を利用せずに新庄から一回乗り換えで品川で到達できてしまうことがおもしろポイントでしょうか。

相変わらず雪国の列車は空気の流れの関係で顔が分からなくなるほどの雪を抱えますね。

ひたち出発まで時間があまりなかったのでさっさと夕飯を買って帰りましたとさ。

おわりに

いかがでしょうか。
雪の東北は遅延や運休さえどうにかなれば、とても魅力的です。
普通に観光地を巡るのであれば雪がない季節のほうがいいと思います。いや、そうだろ。
今回は週末パスを使用してみましたが、皆さんの暖かくなったら東北へ出向いてみてはいかがでしょうか。

ここまで見てくださりありがとうございました。

 

 

 

おまけ

週末パスが余ったので次の日、黄色い電車を見に所沢に行きました。

あぁ~^^
黄金列車リバイバル茶色はどうしたかって?
知らんな...