さんぞく放浪記

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旅行好きが好き勝手するブログです。

東日本で日本横断!?JR東日本パスの旅 10/14~10/16

 

今年って鉄道開業150周年なんですってね。100周年の時はいろいろイベント列車とか走ったみたいですがコロ助とかの影響であまり大きな催しはありませんでした。こんなご時世に東京~横浜でSLなんて走らせたらろくなことにならないからでしょうか。
それでも、とある切符が限定販売されたりと少しは盛り上がりましたかね?

かなり長い話になりますが、今回は鉄道開業150周年を記念して販売されたとある切符、JR東日本パス(以後東日本パス)を全国旅行支援と組み合わせてシバいてきたお話です。
ホントに長いから余裕あるときに見てね!

 

 

新潟を経由して秋田へ

時刻は朝5時を回ったところで、旅はスタート。
5時を回ってもまだ陽が上がらず真っ暗な季節になってまいりましたね。
この日の目的地は青森県大鰐温泉。かなり距離がありますが気張っていきましょう。

んで、始発に乗って行ったわけですが、不満がありましてですね。始発で早く東京方面を目指すとなると水戸で対面乗り換えをしなくてはならないのをなんとかして頂きたいですね。種別一緒・行き先が同じなのにねぇ...*1

途中、友部で4分の乗り換え。水戸線に入り一路小山方面へ。
小山からは大宮を目指しますが、通常ならば宇都宮線で大宮を目指すのが筋だと思います。しかし、今回のきっぷは自由席なら新幹線相手に無双する東日本パス。新幹線で時短を図ります。

乗り換え時間は6分。水戸線ホーム→新幹線は距離があるのであまり余裕はありませんでした。
なすの258号に乗りましたが、かなり混みこみ。通勤需要が結構あるのでしょうね。

新幹線ですから17分ほどで大宮着。

続けて大宮からは上に出ている、とき303号で新潟へ。
上越新幹線は途切れ途切れの乗車なのでこれで完乗が狙えます。

この「とき303号」は通勤時間帯でありながら熊谷や高崎をすっとばし、いきなり越後湯沢というなかなかの割り切り仕様。新潟まで乗るので個人的にはどうだっていいのですが。

この日、朝は雨がぱらついていたのですが、新潟まで来ると少しづつ晴れ間が。

あっという間に新潟着。ここから秋田方面に向かうには色々方法があります。
馬鹿正直に普通列車笹川流れを超えるのもよし。
いなほを利用して突破するのもよし。
海里でのんびり酒田を目指すものいいでしょう。
このなかでバカが選んだ選択肢とは...

新潟スイッチターン

ワイの答えはこれや!!!

 

答えは「新幹線折り返し」でした!

 

こんなん当てられんやろ。
とき303号は新潟9:01着、東京行のとき312号は9:05発なので新潟滞在は4分でした。
バカかな?
秋田行くって言ってるのに、誰も新潟~東京経由で秋田とは思わへんやろ

 

なぜ、スピード折り返しをするのかというと、一つは上越新幹線完乗が目的であり、もう一つはこの「とき312号」に乗ることでした。
この「とき312号」には特筆すべき特徴があり、それは新潟~東京間大宮以外通過ということです。越後湯沢はもちろん、上野まですっ飛ばすストロングスタイル。*2
これを乗るために始発で来たワケです。
こんなことをしても自由席を使えば別途料金はかからないのでいいですよね。

 

最速の「とき312号」は東京まで文字通りあっという間。
ホントに越後湯沢とか上野を通過しましたよ。
これから「正当法」で秋田に向かうので適当に弁当を買い、列に並びます。

こまちと「斜陽の特急」

ここからは「こまち21号」で秋田を目指します。本当です。
ちなみに金曜の昼前でありながら仙台まで空席なし。東日本パスすげー。
しっかし、E6の座席狭くありません?

飯食べたり動画見ていたら盛岡を過ぎ、岩手山がお出迎え。
田沢湖線は結構風光明媚な路線でしたね。海側ゆえに崖しか見えませんでしたけど。
単線が多いし急カーブが多く強引に新幹線を走らせてる印象。
山形新幹線もそうですけど速達性と定時性の考えてさっさと峠に長大トンネル掘った方がいいと思います。
あと、大曲で誰も座席を回転させないんですね。まぁ秋田が近いからめんどくさいし。

 

東京を出て約3時間40分

秋田に到着。ここまで7時間くらいかかりました。(寄り道したからだろ)
秋田駅前を軽く散策しましたが特段...

適当に時間をつぶして自由席列に並びます。

この日の最終ランナー、「つがる6号」です。
時間が時間なのか、こんな期間でありながら簡単に自由席に座れてしまいました。
まわりを見ても乗客はまばらで寂しい感じがしました。八郎潟のあたりの景色も寂しかったですし。(突然の流れ弾)

フォローするとお休みの日とかは指定席・自由席ともににぎわったみたいですから
時間と接続のせいだと思います。たぶん、、、

東能代の待合室?がくまげら仕様になっていました。本来、五能線を使用して青森入りを果たすはずが8月の豪雨被害を受けて一部区間のみの運転に。
この「つがる」も奥羽本線の路盤流失により長期運休。運転が危ぶまれましたがJR東日本パス期間直前に復旧、今回の行程につながります。畜生めぇ

秋田から約2時間で一日目の目的地、大鰐温泉に到着。
特急が止まる駅なので少し栄えています。

スーパーでご飯を買ってホテルに向かい。この日は終了。
次の日はとある列車とチキンレースをするので早めに寝ました。

 

ぎんいろ電車の未来

この日は大鰐温泉からスタート。お前は誰だ

 

奥羽本線で青森方面を目指してもよいですが、せっかく来たので大鰐線弘前を目指します。大鰐温泉弘前は前日に回収済みなのでこちらのルートでも問題ありません。
JRの方の駅舎も言うほど新しくありませんが、大鰐線の施設は「輪にかけて」古かったです。大鰐だけに

ここで活躍するのは東急のお下がりである7000形のみ。先頭化改造をした弘南線とちがい、ほぼ原形で非冷房。というか台車を中心に重量増に耐えられないのですが。原形なおかつ、まとまった数を残しているのはここだけだと思います。少し前に話題になった養老鉄道に譲渡の「スーパーオールドルーキー*3」は最初から車体以外別物なので、、、

ヘッドマークで察したと思いますが期間限定でお休みの日はどこまで乗っても100円なんですよ。すごくない? 
わけわかんない運賃のせいで入場券の方が高いという逆転現象が起きてます。

始発で乗ったのですが5~6人くらい乗ってて3人くらいオタクでしたかね?
東日本パスと土日祝日100円というコンボで多少は乗る人が増えたのかなと。
それでもあまり話題にあがらず(地元の評判はどうなのか)、厳しい。
日本全国を対象としても廃線の危機を迎えているであろう大鰐線
5年ほど前?に地域住民の反対で廃線が撤回された路線、とても心配です。
現在95周年だそうですが100年目を迎えることはできるのでしょうか。ここ数年が正念場ですね。

途中、津軽大沢でED22を発見。御年96歳のアメリカ生まれのおじいちゃんですが除雪任務でまだ本線に出ることができます。キ100と共に雪を跳ね飛ばす姿をみてみたいな...

奥羽本線の約4倍の時間をかけて中央弘前にやってきました。
中央弘前駅は一昔前のタクシーの営業所みたいでノスタルジーな雰囲気を醸し出していました。
というか川の真横にホームがあるのね...

 

ここから弘前駅は歩いて15分ほど。奥羽本線と乗り換え..にはならない所要時間ですね。これは。良く言うと棲み分けができてる、悪く言うとアクセスがクソ。
個人的には知らない街を歩くのは好きなので別に構いませんけどね。

 

弘前から紫のななまるゐちで一路青森へ

 

チキンレースの行方

人生初の青森。時刻は8時すぎ。まだ観光するにはいささか早すぎる時間帯ですよね。
そこでここからはとある電車を先回りして撮影しようと画策しました。

相手はレインボーことEF81 95牽引のカシオペアの回送です。
前日に言っていたチキンレースの相手となります。
隣に停まっている703系で八戸手前の陸奥市川で下車し撮影地に向かいます。
いざ勝負!!!






八戸で降り立ちましたが、新青森延伸まで東北新幹線の終着駅をしていただけあって割と大きいですね。しかも、かなり栄えている。本八戸方面とかすごいんじゃないかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?カシオペアはどうしたかって?
察しろよ

適当に調べた撮影地は予想以上に時間が掛かり、後述しますが体に「爆弾」を抱えてのダッシュだったために追いかけ失敗。皮肉にもポイントまで数10メートルほどで踏切がなりゲームオーバーを相成りました。悔しい。救いは死ぬほど曇っていたことですかね。

ちなみに、青い森鉄道と車窓は浅虫温泉周辺をはじめ、見てたらあっという間でしたね。三セクになっても日本の大動脈を担う路線ですから線路状態が良く揺れが少ない上に電車はガンガン飛ばすのでノンストレスでした。浅虫温泉や三沢を中心に観光客と地元の方の乗降が多かったです。あと、土日祝日だけなのか分かりませんがアテンダントさんの添乗してました。

今回は撮り鉄ではなく乗り鉄としての旅ですから気を取り直して、八戸駅周辺をぶらり。先ほど話したように10年ちょい前まで(そんなに経ったの!?)一大ターミナルとして機能していたのでお土産売り場が多かったですね。本八戸とか陸奥湊の方も行きたかったのですが新幹線の時間まであまりないので次の機会に。

 

北の終着駅 青森

本来の目的は青森観光。戻りに新幹線を使ってサクッと新青森に向かいます。

東日本パスの効力を最大限に活用しないともったいないですもんね。

2時前に青森着。猛ダッシュでここにやってきました。
ここで頂くのは、

味噌カレー牛乳ラーメン(バター入)
。。。

名前が渋滞しとる!!!(CV.ノブ)

名前が完全に渋滞していますが味はまずまず。味噌とカレーというクセつよ状態を牛乳が取り持っている感じで悪くなかったです。
日清のカップヌードルあたりで奇天烈味部門として出てきてもおかしくない味ではありますが(おい)

 

食べたらお散歩。青森駅周辺を散策してみたかったんですよねぇ。

行きついた先は

メモリアルシップとなった八甲田丸です。せっかくなので見に来ました。
数々のドラマを生み出した青函連絡船の一隻が青森に、もう一隻*4は函館側にいるそうです。
色々見どころはありますが、

第一機関室のエンジンはエモエモエモ太郎です。
V16エンジンが並ぶ姿にはおじさんニッコリですよ。

あとは、

キハ183登場まで北海道で頭張っていたキハ82です。
ずっと屋内保存だったので現役時の煤汚れ以外は劣化がなくとても保存状態が良好。

どうでもいいですが、ここはJAFの優待で50円くらい?割引してくれるので会員なら、ぜひ。

宿まで750キロ

陽も傾いてきた4時過ぎ

絶対秋田から乗ってやるからな

街中を見て回ったりお土産を買って家に送りつけたりして青森駅に帰ってきました。
青森って街中りんごだらけでしたね...お土産屋なんてりんご系のパッケージで真っ赤。
ここから弘前行のななまるゐちでこの日の宿へ向かいます。

 

青森からスカイツリーって見えるんですね...
んなわけあるかい

青森から一気に東京まで戻ってきてしまいました。
ホントは青森にもう一泊したかったのですが少し理由がありまして

  • 旅行割で青森の宿があまり空いてなかった
  • 朝イチの新幹線で関東に行くのはキツイし混みそうであったから
  • ホテル込みで混みそうな場所は嫌だから→この地点では東京で旅行割はなし

このことを考慮して東京へ逃げてきました。
両国のアパは良かったですよ。サウナないけど。

錦糸町のライクで夕飯を食べてこの日は終了。
いよいよ最終日です。

「二人のダンサー」と金目鯛

この日は池袋から。踊り子5号で伊豆半島の東、下田を目指します。
前日までホントに青森にいたんですかね?

257はあずさ以来で踊り子は185時代に乗ったきり。

東海道線を走ること、コンセントがあること以外は大して中央線時代と変わりませんね。
まぁそんなもんか、、、

 

東海道線の熱海までは散々乗ったのですが、伊東線伊豆急は初めて。
車内からガンガン湯気をみることができる熱川温泉すごい!
バナナワニ園とか行ってみたいですよね。

片瀬白田伊豆稲取では伊豆急らしく窓一面に広がる青のパノラマを満喫。
伊豆急は無理矢理下田まで線路を引いたので意外と海が見えなかったんですよ。

池袋から3時間かけて下田に漂着。
12時半なので

食べたかった金目鯛をいただきました。
時間があまりなかったので煮付けではなく炙りで。
金目鯛はやっぱ甘くておいしいですわ。

 

食休みして散策したらあっという間に下田を離れる時間。
ペリー公園まで行けなかったヨ...

 

行きはノーマルの「踊り子」とくれば当然帰りは

泣く子も黙るオールグリーン車で構成されるサフィール踊り子で旅のフィナーレを飾ってもらおうじゃないか!
東京から地元に戻る「ひたち21号」に乗る際に毎回、煌びやか雰囲気を纏わせ東京駅に滑り込む姿に「いつか乗ってやる!」と羨望の眼差しを向けていました。
そんな憧れの観光特急、「サフィール踊り子」で東京まで戻ろうと思います。

プレミアムグリーンで

すごく..高かったです...
2時間ちょいで特急・プレミアムグリーン料金8000¥はヤバいって奥さん。

電動リクライニングは当たり前についてるし、大型のバックシェルが全ての席についているので、さながらフリーザ様のポット。
値段から高級感はかなりありますから申し分ないかなと。
個体差なのか分かりませんけど自分が座った席のヘッドレストが緩くて少し離すと一番下に落っこちてしまうのは不満でしたけど。
あと、荷物棚がないことがプレミアムグリーン最大の欠点ですかね。採光窓じゃなくてハットラック付き荷物棚を用意するべきだったんじゃないでしょうか。ターゲットは温泉街への観光客なわけですし。足元はリクライニング稼働させたらスペースは消滅しますし、自分の目がいかない車端の荷物スペースを使えということか...
当然ですけどグリーン車には荷物棚あります。なんだそりゃ。

荷物事情以外は文句はありません。
詳しい座席紹介はネットの海に掃いて捨てるほどあるのでそっちを見てください。かったるいので。

サフィール踊り子専用のチャイムが流れ東京のオフィス街が近づいてきました。
特別なぼったくり空間とのお別れの時間。
カフェテリアが連結されていますけどこの席から立つのがなんかもったいないなくて行けてません。
体のコンディションが最悪の自分にとって最適解。
今度は仲間と個室グリーン乗りたいな、と思いつつ下車。

ほぼ対面乗り換えで「ひたち21号」に乗り換えて帰路につきました。

おわりに

二泊三日の力業旅行記、いかがでしょうか。ハンパなく長くなってしましましたが、個人的にはギュッとまとめたつもりです... 
クソ長いから前編・後編で分ければ、と反省。
北は青森、南は下田とかなりの距離を移動し、総移動距離約3100キロほど、この距離は北海道の択捉島から沖縄県与那国島を結んだ直線距離に匹敵するらしいです。正規料金で84270円*5ですからかなり得したかな。元値が22150円ですし。
いきたいところ、食べたいもの、まだまだたくさんありましたが、また来るきっかけとして残しておきましょう。

もうひとつ、カシオペア追っかけのあたりで「腰が痛い」と発言していましたが、実は旅行に出る少し前に椎間板ヘルニアを発症していました。まだこの時はそうだと知らなかったとはいえ、強行したのでこいつはバカです。腰痛い上に足が痺れるって普通じゃねぇから。

まとめますと、何らかのきっかけ(今回なら東日本パスや旅行割)で知らない土地に行くことは楽しいがヘルニアで旅に出るな、です。

 

最後までお付き合いありがとうございました。
皆さまもお身体には気をつけてくださいね。

 

*1:ちょっと前のダイヤ改正以前の土日ダイヤはこれに加えて土浦でもう一回乗り換えを強いられていた

*2:本当の最速は下りの「とき311号」

*3:あれは7700形 車体以外は魔改造されている

*4:摩周丸

*5:プレミアムグリーンと大鰐線は含まず

濃厚九州旅行記 9/8~9/12 後編

あらすじ書くのもめんどくさいので前回の話はこちらをご覧ください。

 

sanzoku-man.hatenablog.com

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今回は9/11~9/12の帰るまでのお話です。

 

 

 

本来は走らない場所で

始まりは熊本駅

きれいな駅舎ですよね。

そんな熊本からは

再び行き先が人吉になる日は来るのだろうか

SL人吉に乗車。ホームに上がったら発車数分前だったので急いで乗り込みます。
これで終点鳥栖まで約3時間の旅路です。快速のくせに普通列車より時間掛かって1680¥とかマジ?

このブログを見てくださっている皆さんならご存じだとは思いますが、今回のSL人吉の特殊性を簡単に説明します。
元々は列車名の通り、熊本~人吉を結ぶ観光列車でしたが、先の台風で線路が文字通り「更地」と化してしまったため、鳥栖方面の列車として走っています。ちなみに、台風がやってくる直前までこれをメインに九州初上陸と肥薩線完乗をする予定でした。

機関車は何度も復活した結果、平成の世に「実質新造」された8620形の58654号機です。先代のあそBOYからの相棒は50系。復路用に後ろにDE10が付きます。

「いぶたま」もそうでしたがホントに木が多用されてますね。まぁどっちもよかったです。本来最後部の展望スペースからは景色が見えるのでしょうが、先ほど言った通りDE10がいるので見ることはできず。個人的にはご褒美ですが。

途中玉名で停車。

こんな感じで軽く撮れる時間がありました。鳥栖行に抜かれたけど。

 

そんなこんなで鳥栖に到着しまして、

現代ではSLは人気者。
ハチロク側は激ヤヴァパーリィだったのでデーテン側からお見送り。ハチロクと比べたら大きなお友達以外人気ないよな、、、

 

いざ長崎へ

 

次に乗るのは

かもめ23号です。7連の787系が充当なので席のバリエーションが豊富で個室グリーンやDXグリーンなどを備えています。んで、どこに乗ったかというと。

コンパートメントでした!

これ指定すれば特急料金以外が料金かからないとかマジっすか。きらめきとかは自由席解放とか言わないでね!
当初は個室グリーンを取りたかったんですが、当然空いておらず。でもこれでも十分だと思います。rail starよりかは特別感ありましたし。DXグリーンは高いし。
このコンパートメント、とてもよかったです。ただ、荷物棚はそんなに大きくないので大きめの荷物があると大変。また、トイレとかで席を立つと展開状態の中央のテーブルが邪魔になるで要注意。

 

途中、名前がダイヤ改正でかわなんとか*1になる肥前山口を通過。ここから先はダイヤ改正後は気動車しか走らなくなりました。

 

肥前鹿島を過ぎたあたりから有明海が広がります。絵にかいたような干潟が現れ、走行中の車内からムツゴロウを探しましたが見つかりませんでした(当たり前)。

このエリアは線路が海岸に沿って敷かれているので、先の線路が窓から見えるほど線形がぐにゃぐにゃです。それゆえ速度が遅く、景色を楽しむならば問題はありませんが、ここは観光路線ではなく特急街道。この線形がもろに長崎エリアへのスピードアップの妨げになっていることが実感できました。振り子機能を持たない787ならなおさらでしょう。さらに、単線で行き違いが必須となる区間なので微妙な遅れが発生するなど制約が結構あります。
あの短い西九州新幹線が暫定開業したのかがなんとなくわかる区間でした。

 

そんな長崎本線ですが諫早を出た後は新線に突入、先ほどとは裏腹にいきなり速度の上げ、トンネル内ではGを感じるほどの爆走を披露してくれました。

 

終わりと始まりが交差する長崎駅

長崎トンネルを出て浦上を発車。路面電車を横目に

長崎到着!

大きな構内は新幹線の終点にふさわしい雰囲気でした。

 

でも、これ少し経ったら架線剥がすんだろうなぁ

 

着いていきなり改札は出ません。「奴」がくるのでのんびり待機。
30分くらい待つと...

はい カッコいい

せっかく来たのだから、もう長崎には来れないであろう415系を記録。新しい駅にブロアー音が響き渡ります。シブいね。

架線・電車の乗り入れ・肥前山口の消えたモノ3点盛り

415系とのツーショットでオタクスタイルをキメるデブ

原則気動車だけしか入線できない今ではYC1とかいう訳の分からないネーミングのイカ釣り漁船が長崎在来線ホームをにぎわせているそうで。

415系を楽しんだ後は

787系を撮りました。堂々の8連で長崎駅に滑り込む姿はカッコいいですね。彼もまた長崎駅に来れなくなる役者の一人。8連になった理由が新幹線なのは何とも言えないが、、、

改札周辺は新幹線を出迎える準備はできていました。この時はまだロータリーができてなくて更地だったけど。
というか、駅から電停まで遠くない?大通り出るまで旧長崎駅横断はなかなかよ?

長崎の夜



長崎駅を後にし、路面電車で今回のホテルに荷物を置きに移動。ちゃんぽん食べるなら新地中華街の近くがいいなと思い、中華街の近くのホテルを取って気づいたのですが...

近けぇよ

まさか真下とは思わんでしょう。でも、近くに電停はあるしコンビニもあるので便利でした。

 

そして、バカ近い新地中華街でちゃんぽんを食べることに

1100+700円だった希ガス

意外と高いんですよちゃんぽん。でもね、せっかく来て名物食べないで帰るのは絶対いやなので気合入れました。味は、塩・魚介強めで美味しかったです。最初リンガーハット探したのは内緒な!
ちなみに足らない気がしたので天津飯を付けました。

中華街の通りには中秋節だったので黄色の提灯がぶら下がってました。
日本だけど日本離れした不思議な雰囲気。

ここから食後の散歩で港の方へ

 

こいつを見に来ました。
丁度寄港中だった砕氷艦しらせです。基準排水量が1万2650トンなので貨物船とかタンカー以外だと大きい部類。
夕方まで艦内見学できたそうですが、間に合わず。でも、どっしりとした姿を見ることができたので満足。この後、清水港を経由して所属の横須賀に帰ったみたいです。

 

ここからまた歩いて長崎駅からバスで稲荷山ロープウェイ乗り場へ。
稲荷山の展望台から夜景を見ることも、この旅の目的です。

これが100万ドルの夜景
撮っている人間の腕がなっていないので伝わりずらいですが、本物が半端じゃなく綺麗で感動しましたね。
今は円安が進みまくってるので末端価格1億5000万円(2022年10月20日現在)ですって。高いレートで100万ドルの夜景を楽しむなら今がおすすめです!(何の話だ)

 

感動的な夜景を見た後はこの後はリア充の山をかき分けてホテルに帰りましたとさ。

帰ってブラックモンブラン食べた 佐賀のだけど

さて寝るぞ、というタイミングであるものが走ることを知り、睡眠時間を削ってプランを練り直したアホがいたそうな。これは次の日に答えが判明します。

 

振り子で攻めろ!博多までの旅路

長く混沌とした旅もこの日で最終日。
本来のプランでは昼頃のかもめで帰る予定でしたが、乗車変更で早めのかもめで博多を目指します。
乗車変更といっても、払い戻ししたうえで再度取るという方法だったので手数料を取られましたけど。
今回使ったのは「九州ネットきっぷ」で安く特急を手配できたんです。5日と3日、当日までの種類があり、東日本のトクだ値みたいなやつです。これがかなり安く、当日のものでも運賃+指定料金>九州ネットきっぷグリーン車使用という逆転現象が起きているので、めちゃくちゃおすすめです。

 

ダイヤ通り試運転をしていたので電光掲示板も稼働

きっぷを取り直して長崎土産を買いこみ稼働し始めた西九州新幹線の電光掲示板を横目にホームにあがると

 

行きは787系だったので885系を狙いました。
そして、先ほど話で出てきたと思いますが

グリーン取っちゃった❤
安かったからね。しょうがない。


ウキウキで取ったグリーンですが、乗ってるうちに色々不満点が出てきまして。
コンパートメントとグリーン、比較が同一ではないので同じ土俵で語るのは少々変ですが、787と885の乗り心地は787の方が軍配が上がるのでは?と思いました。なんでか?というと、885側にちゃんと理由はありまして

  • 885のグリーンは革張りがポイントだが、長崎本線を爆走する885は揺れるのでツルツルした革張りのシートでは体が安定しなくてホールド感が×
  • 個体差の可能性があるがシートの支柱がガタガタになっていて、カーブの多い区間では遠心力でシート自体があっちこっち向いてしまう
  • シートの倒れる角度がしょっぱい(倒しすぎると滑って体がシートから落ちる可能性があるから致しかねなし)
  • 前の席と間隔があるので床からぶっとい支柱を生やして独立したテーブルをくっつけているので邪魔なうえに面が小さい サイドに折り畳みのテーブルはなし
  • フットレストがない
  • ニトリに売ってそう
  • 家の椅子の方がマシ

悲しいかな、これが現在JR九州最新の特急型電車(登場から約20年)のグリーンの感想です、、、
ボロクソ書きましたが、コンセントくらいかな...いい点...
革張り+振り子+厳しい線形のボディーホールド性はかなり悲惨ですよ...
速達性では885に軍配が上がりますがそれ以外は787の方がいいかも。
ホントにあのデザイナーは乗ってGOサイン出したん?

 

不満たらたらですが787系と比べて振り子を駆使して長崎本線攻略、爽快感はありました。そんなヤバいシートと格闘すること2時間

博多に着きました。が、普通列車に乗り換えてプラン変更の原因に会いに行きます。

 

「マヤ」に会いに

 

グワーン!!

やってきたのは福岡空港...の近くの箱崎駅です。

 

暑い中色々撮りながら待っていると

お目当てのマヤ検がやってきました。これを撮るために時刻表と格闘したそうですよ。
ちなみに、通過5秒後に曇ったので危ないのなんの。
色々あったけど東日本では絶滅したマヤ34を見ることができてなにより。

 

ここから博多に戻り、新幹線で帰る友人を見送りましたとさ。

 

人生初の飛行機

 

博多駅周辺のポポンとぽちを巡った後にお土産を買ってヤマトに預け、地下鉄で福岡空港へ。都心部からめちゃくちゃ近くてびっくり。


空港に着いてからは飛行機の乗り方を知っている友人に色々レクチャーを受けました。
恥ずかしながら実はこれまで飛行機に乗ったことがなく、福岡→茨城の便が初フライトでした。飛行機が怖いというよりも飛行機を使うシチュエーションがなかったことが原因でしょうか。

 

手荷物は10キロまでらしいので三脚にしばしのお別れを告げ(5日間12キロの荷物を背負っていたらしい)、時間まで適当にくつろぎタイム。
それでも時間があるので早めに保安検査を終わらせて保安検査場内にいました。

そして、搭乗の時間。保安検査さえ抜ければ簡単にのれてしまうのですね。

時間になってプッシュバック。
しおりも読んだしCAさんの説明も聞いた。ちゃんとナショジオメーデーを見て予習した。

ギュイイイイーーーンンン!

いきなり加速をはじめ簡単にあっという間に離陸してしまいました。ちょっと感動。
にしても離陸時のGがすごいですね。

 

離陸から1時間半してあっという間に

茨城到着!

ホントにあっという間でした。一日近くかけて九州にいったのに1時間半ですよ?
いやいや。ホントはまだ岩国あたりなんじゃないの?という疑問を抱えながら、荷物を受け取ってゲートを出ましたが、茨城空港なんですよね。やってきたシャトルバスはイカはおろか、いばっぴカードも使えない茨城交通のバスだったので急に現実に引き戻された感じがしました。
高速道路が工事で使えないので下道で水戸駅に行くというクソイベを体験して、見慣れた水戸駅南口に

 

帰りはかったるいので特急で最寄りまで帰りましたとさ。

 

おわりに

5日間は長いようであっという間。今回の九州は自分にとっていい経験になりました。
あんなに415系に乗る経験はもうないでしょうし、飛行機の乗り方も勉強できました。
初上陸でJR九州の4割の路線に乗れましたが、まだまだ気になる路線が数多くあります。
博多の中州でとんこつラーメン食べたり、大分の温泉巡りとかしてないので次回の九州上陸の楽しみに取っておきたいと思います。

 

前編・中編合わせて長くなりましたが、ここまで見てくださりありがとうございました。

*1:江北に改称

濃厚九州旅行記 9/8~9/12 中編

前回に引き続き九州に行った話をしていきます。

 

sanzoku-man.hatenablog.com

 

今回は9/9~9/10までのことを綴っていきますのでよろしくお願いいたします。
(前回日付の話したっけ?まぁええわ。こんな出来立てのブログなんて誰も見てねぇし)

 

 

 

狂気!415系11時間ツアー!!

九州に上陸した我々は「小倉まで」来てガストでお食事したり(スマホ充電のため)門司のスーパー銭湯で温泉を楽しんだ後は、この旅行のメインディッシュとなるツアーに参加するために夜の門司港へ。

門司港駅舎、すごくいいです。旅の始まりの駅としてとても風格があります。
「レトロ」という言葉がぴったりな駅ですよね。

 

そして、なんで夜な夜なこんなところまで来たのかというと...

ブレブレだけど許して

この時間に「今は」存在しない列車、存在しない駅名が...

 

そう、この「夜行急行 日南」ツアーは門司港22時半に出発し、翌日鹿児島中央9時41分に到着、476.8キロ11時間、一晩かけて走破するものです。しかも、充当される車両は希少な存在となっていた415系セミクロスシートを備えたFo117編成。貴重な体験をボックスシート1区画占有で4万2000円で体験してきました。

 

ここまで軽く今回のツアーの概要を書いてきましたが普通の神経の方ならこう思うでしょう。

 

え?アホなん?

 

それが正常な判断です。問題ないです。
普通の判断ができていれば高いお金(3人で割っても1万越え)を払って11時間リクライニングもできないボックスシートに座り続けるという行為はしないでしょう。所要時間はあの有名な飯田線修行の2倍ですよ。2倍。
こんな企画をした方(真剣に企画・実行してくださった皆さんごめんなさい)も参加した方もイカれてます。
でもね、「これが最後!」とか書かれるとオタクの頭と財布ゆるゆるになる訳ですよ。
ということで狂気のツアーに参加することになりました。

 

22時くらいから受付が開始されたので、そこで参加証とグッズと軽食(パンが四種類だったかな?)、緑茶をもらって、いざ改札へ突入。

我々が乗る列車がちょうどやってきて撮りたい放題。415系とレトロな門司港駅のホームは似合いますね。旅情を高めてくれます。

 

そして22時39分、定刻通り狂気ともいえる11時間の旅が幕を開けるのでした...

 

混沌ミッドナイト ~鹿を添えて~

 

列車は小倉を経由し夜の日豊本線へ足を踏み込み爆走。ガタガタ揺れるのが「まだ」心地よく、即、夢の中へ。

別府と大分にも止まったんですけど眠くてギブ。明るいときに行きたいよ…

 

気づいたら佐伯に到着

 

時刻は2時半、こんな時間ですから改札周辺には駅員もおらす出入りし放題。近くにコンビニがあったので参加者は買い出しに向かっていました。

夜の佐伯駅探訪を楽しみ列車に乗り込みます。すでに満足していますが、まだ行程の1/3、先を急ぎましょう。

 

次の停車駅は延岡。駅がきれいだと聞いて楽しみにして、少しばかりの仮眠を取り延岡に到着!

 

しませんでした

 

踏切の警報音で起こされ、予定ではすでに延岡に到着しているはずなのに北延岡近くの踏切を跨いで停車。何事かとと思ったら放送で

 

鹿と接触しました

 

わお。
該当区間は山がちの区間なので仕方ないことですよね。結局、列車は30分遅れで出発、乗務員さん、お疲れ様です...

このあと、鹿を用いたジビエ料理が振舞われることなく乗務員交代のため1分延岡に延岡に到着、今度こそ何事もなく宮崎へ...

 

着きませんでした。

 

二段構えはいいのよもう...
今度は高鍋の手前の川南で踏切安全確認。もういいって。
先ほどの鹿と異なり、こちらは5分程度で解決したので一安心。

 

縦ノリでバイブスブチ上げ

なんやかんやありましたが、なんとか宮崎におおむね定刻通り到着。
6時前なのでこの時間になると特急をはじめとする列車が発着してゆきます。

宮崎エリア、デカい駅名板ないんだよね

陽が昇ってきたころに宮崎を出発、大淀川からライジングサンを拝み、清武へ。

 

ここ、清武ではダイヤ改正で消滅した気動車による高鍋行6750Dと行き違い。
両方とも現在では実現不可能な並びとなりました。

 

さて、宮崎を出て気になること、いや、気にならない方がおかしい問題がここで発生します。それは...

 

電車が跳ねる!!!

 

それは尋常じゃない程に揺れます。半端ないです。ペットボトルはもちろん我々も浮くんです。柔らかい415系のシートのストローク量が足らなくて、体は浮いたり落ちたりの繰り返し。そんな線路で415系は澄ました顔して爆走します。ホントに電車が明後日の方向に飛んでいかないか心配になりましたもん。この揺れはシートベルト必須です。
疲れ切った体に暴力的な振動は刺激が強すぎたからか、このあたりから腰痛が終点まで続きました。コンタクトは走行中につけたけど。

都城

帖佐

このあとは都城、帖佐、本来止まらない重富に停車。こうして、ホームに降りられるのはいいですよね。

 

長い旅路の終わり

 

そして、門司港発車から約11時間...

ついに、桜島が姿を現しました。
終点「西鹿児島」まであと少しです。

文句は散々言いましたけど、もうこの体験と感動は味わない...そう考えると「参加してよかった」と思いますね。鹿シバいたけど。

 

そして、9時41分

西鹿児島です。いいね?

終点「西鹿児島」に到着。いやぁ...長かった...
そして、日豊本線完乗です。

 

改札を出て余韻に浸り...

ません。

ノータイムで指宿のたまて箱(以後いぶたま)に乗車します。我々の旅はいつだってカツカツです。余韻なんてものに浸る暇などありません。移動あるのみです。

 

ちなみにここで体力の限界を迎え、起きてはいましたが「省エネモード」状態に。
写真はあまり撮らずに景色を楽しみ指宿まで往復しました。でもこいつに特急料金はぼったくりだろうよ。

 

新幹線で熊本へ

ボケっとした状態で鹿児島中央に戻り、新幹線で熊本へ。

ホームから桜島を望む

N700もカッコいいんですが800系が昔から気になっていたんですよねぇ~
しかも、

指定席券買い忘れちゃった!

これが自由席とは恐れ入る。新幹線で2+2列席は実質グリーン車。めちゃくちゃ豪華。
そんな800系の車内でいただくのは

しろくまです。
ちょっとお値段が張る代物ですが、相当の量があるので満足。ちゃんと天文館むじゃきのものですから味もGOOD.。ただ、小さく見えるこの内容量は330ml。スーパーより断然多い内容量ですが、これでベビーサイズ。標準は倍以上の750ml。大きい方はビビッて買えず、こっちを選びました。あれ買ってたら、カロリーと冷たさで胃腸を痛めます。たぶん。
ちなみに自分は、しろくまは熊本の名物だと思っていました。恥ずかしいね。

 

しろくまと格闘すること約1時間で熊本に到着。なんとかしろくまは食べきりました。
駅の広場に出ると路面電車がお出迎え。辛島町のホテルに向かい荷物を降ろして第二ラウンドに突入しました。

 

変わる熊電

辛島町のホテルから歩いて。藤崎宮駅へ。

やってきたのは元営団の03系。営団時代の車両好きにはたまらないですよね。しかも、こいつ併用区間走るし。

なんやかんやで菊池線の終点御代志に到着。この駅は一度来てみたかったんです。
なんといってもこの駅の構造。ホームを介して電車からバスにスルーできる、この感じ好きです。そんなおもしろ構造持つ御代志駅ですが、この駅は10月で廃止され線路付け替えの上で移転が決まっていました(現在移転済み)。だからわざわざ限界の体に鞭打って来たわけです。
最初で最後だけどいい思い出になりました。

 

ここで、そのまま折り返して北熊本方面に向かい

これは東京

東京の地下鉄が熊本の地で並んでいる不思議な光景を見つつ、01系に乗車。
01系も銀座線時代、思い入れがある車両で引退までたくさん乗りました。色々変わっていますが、基本は変わっていないので懐かしかったです。

偉大なる永遠の領主 同志くまモン

懐かしんでいるとあっという間に上熊本に到着。
ここから熊本市役所に行き

熊本城を見て

ラーメン食べてこの日は終了。
長い一日でした。

中編も長くなったのでここで区切ります。

 

次回

消えゆく特急街道と長崎の夜

 

ここまでありがとうございました。

 

 

参考文献

 

鉄道チャンネル 国鉄415系夜行急行「日南」号の旅 JR九州が発売

tetsudo-ch.com

 

濃厚九州旅行記 9/8~9/12 前編

もう一か月ぐらい経って鮮度が落ちてますけど九州旅行について話していこうかなと。

 

なんで九州?と言いますと九州には関東で絶滅した415系が数多く残存(2022年9月初旬でのお話)しており、子供のころ415系を見てきた自分にとってパラダイスなわけです。しかし、2022年9月23日に開業する西九州新幹線関連のダイヤ改正でかなり先行きが不透明だったので思い切っていくことを決意。仲間内でそんな話をしていた折、面白そうな「とあるツアー」が発表、予約が取れたので、人生初の九州上陸になりました。

 

九州に行ったことがない人間が九州に行くとどうなるのか

そんな拙いグダグダグダ旅行記にお付き合いください。

 

 

9/8前哨戦

九州にいく、といっても色々手段ありますよね。自分は茨城に住んでいるので早く行きたいのであれば、茨城空港からスカイマーク便を利用して福岡空港に飛ぶなんて方法があったり、時間があるなら横須賀までいって日本海の暴走族直営東京・九州フェリーに乗って優雅な移動を楽しむものアリですよね(初期案ではフェリーで門司港を目指す予定でした)。

そのなかで我々が選んだものとは...

はい。サンライズです。サンライズ瀬戸です。

 

もうお分かりだと思いますが鉄路で九州を目指します。ドMですね。

 

これから長い旅路になるので快適な個室...

なわけありません。

 

サンライズ渾身のノビノビ座席です。

サンライズで寝ることで意味があるのです。ええ。強がっていません。

同行者は自分含めて3人で、3人用の個室なんてないのでみんな仲良く雑魚寝です。

ベットではなくカーペット、枕はなく掛け布団だけ。ホントに最低限。でも、仕切りが設けてあるからか秘密基地の雰囲気があって悪くはないのかな、、、

ちなみに、寝れたのかというと寝れませんでした。東京~豊橋・大阪~姫路まで記憶があります。睡眠時間に関しては察してください...

 

そんな、睡眠不足を引き起こしたノビノビ座席の料金的ポイントは、横になれるのに寝台料金不要、これに尽きます。

終点まで乗るわけでもないし、ムーンライトながらを履修した人間からしてみれば、めちゃくちゃ快適です。寝れなかったけどあの限界奴隷船よりはマシよ。

さらに、このあと紹介する「サンライズマジック」によって驚愕の安さで乗ることができます。

そんなこんなで岡山到着。駅併設のマックで優雅に朝ごはんを補給した後、ここで先ほど言及した「サンライズマジック」を発動します。

 

ここでいう「サンライズマジック」とは新幹線への乗継割引です。通常サンライズノビノビ座席を岡山まで乗ると特急・指定料金3830円ですが、岡山から新幹線に乗ると半額以下の1810円になるのです。ぶっちゃけ乗らなくてもいいから岡山~新倉敷の新幹線を適当に取っておけば正規料金よりも安く済みます。ぜひお試しあれ。
ただし、これが適用されるのは来年の4月で廃止されるので注意が必要ですね。

 

憧れの新幹線

 

んで、九州方面に向かうために乗った新幹線はというと

外観これしかねぇ 行先切れてるし

子供の図鑑でみた憧れの新幹線500系です。わざわざこれを狙ってマックで暇つぶししてました。

しかも

さっきからわかりにくい写真でごめんなさい

グリーン車を取ってもらいました。
グリーン車の座席は健在、快適なのであっという間に眠くなります。マジで。

 

大和ミュージアムとコンパートメント

 

とはいえ時刻はまだ朝の9時。そこでちょっと寄り道。

広島の呉に着弾。

ずっと行きたかった大和ミュージアムに突撃。
チケットを買って入ると1/10モデルの大和がお出迎え。1/10にしても縦が26m、横が約4mくらいあるのでなんとデカいことか。9人ほどで動かす25mm三連装機銃がただの飾りのように見えるほどに。1/700とは迫力が違いますよこれ。

 

居ようと思えば半日入れるほどの膨大な資料と模型がありましたが、目的はあくまで九州、さっさと見学して呉を後に。学芸員さんに捕まったけど。

 

戻った広島駅で適当に買ったお好み焼きを手に新幹線に乗り込みます。

みんな大好きRail Starです。しかもコンパートメント。
感想としては、良かったです。でもこれ見上げると天井まで壁はなく区画外の荷物棚と一続きなんですよね。コンパートメントをバラしたときに支障ないように設計的問題ですかね。知らんけど。
あと、乗るときは予約が必要で指定券は120mmのデカいやつなので有人改札のみ対応。

新下関トラップ

レールスターのコンパートメントを楽しみ、約一時間半ほどで新下関に到着。山陽本線乗り換え時間は6分。そそくさと改札を出ると...

は?

は?

は?

この地点で残り時間2分です。ご丁寧に動く歩道が完備されています。あらやだ、なんて気が利くのでしょう。でも乗り換え口が見えません。ここで普通列車を逃せば30分以上のロスタイム。我々は約200mを全力疾走しましたよ。
新下関乗り換えにはこんなトラップがあるので皆さんお気を付けて...

 

そんな新下関トラップお前らが勝手に引っかかっただけだろを突破し下関行に飛び乗ります。関東ではあまり見られない転換クロスシートを備えた115-3000に乗車。写真ないけどさすが元広島のエース、乗り心地は申し分なし。

 

10分ほど転クロに揺られて

本州の端、下関に到着。乗り換え時間が1分なので急いで向かいのホームの小倉行に乗り込みますが...

はい、国宝です。

崇め奉りましょう。

 

ここで、旅の目的である白電こと415系の鋼製車を引き当てることに成功。この車両で九州上陸は贅沢ですね。関門トンネルと交直切り替えを楽しみ

初九州上陸!

いやぁ...長かった...
東京を出て約20時間(寄り道したけど)、やっとの到着。ここで終わりではないんですけどネ。

 

このあとはダイヤ改正でなくなることが確定していた147M門司港鳥栖行の415系8連を狙いに枝光へ

これですよ、これ。これが見たかったんですよ。
白+銀こそ415系併結の真骨頂です。
しかも、先頭に立つのは元勝田組のFo520もとい元K620。引きが良すぎない?
ヌル晴れだけど大当たりを引いたのでヨシ!!

 

このあとは小倉に戻って夜ご飯。今回の旅行のメインディッシュを体験するために門司港に向かいます。ですがキリがいいので今回はここまで。

 

次回

深夜の爆走セミクロスvs寝不足の腰痛マン

 

ここまでありがとうございました。

はじめに

どうも

 

さんぞくと申します。

 

SNS全盛期ですがブログを始めてみようかな、というヌルい感じでやっていきます。

 

普段、Twitterとかで発信していますが、記録としてここで旅行記とかいろいろ書いていこうかなと。

 

更新はたぶんきまぐれ。

飽きたらそのままです。たぶん。

 

それまでお付き合いよろしくお願いいたします。

 

2022/10/9

さんぞく